「梅干しを手作りしてみたいけど、大きな瓶や重石をそろえるのはちょっと大変…」そんなふうに感じたことはありませんか?
そんな方におすすめなのが「ジップロックと塩だけで梅500 gから作れる少量梅干し」。
ここでは、梅500gから始められる初心者向けのジップロック梅干しの作り方を、写真付きで丁寧にご紹介します。
赤じそ漬けや土用干しの工程、保存のポイント、カビの対処法まで、実際に作ってわかったことを交えながら解説しています。
読み終わるころには「これなら私でもできそう」と思えるはず。さあ、季節の手しごとにチャレンジしてみませんか?
市販の梅干しでは味わえない、自分好みの風味をぜひ一度味わってみてください。


ジップロックで簡単!少量梅干しとは?
少量梅干しは、梅500gほどをジップロックで塩漬けにする手軽な方法です。
✔ 手間いらずで、すぐに漬け込みが始められます。
✔ 道具をそろえる時間がない方にもぴったり。
梅干し作りに使ったのは「ジップロックのフリーザーバッグ」。
密閉力が高く、液漏れの心配がないので冷蔵保存に安心。
漬け込んだあとも開け閉めしやすくて、初心者にはとくにおすすめです。

ジップロックで梅干しを作るのに必要な材料・道具
材料(梅500g分)
- 完熟梅(500g)
- 粗塩(90g ※塩分濃度18%)
- 白梅酢または赤梅酢(約25cc)
道具
- ジップロック(Lサイズ)×2枚(破れ防止で二重に)
- 竹串またはつまようじ(ヘタ取り用)
- タオルまたはキッチンペーパー
- ボウル(梅酢使用時)
- 焼酎または食品用アルコール(消毒用)
- 重し(まな板やペットボトル、缶詰めなど)
- 保存用の瓶または容器
💡 最低限そろえたい道具だけでOK!
焼酎や梅酢がなければ省略しても大丈夫。最初は“あるもので始める”くらいの気持ちでOKです。

白梅酢が手元にあれば、梅をサッとくぐらせるだけで塩のなじみが良くなります。
私は市販の梅ボーイズさんの白梅酢を常備しています。お米を炊くときに少しいれたり、お肉、お魚に少量ふりかけてもいいですよ。お肉がやわらかくなり、魚の臭みも消してくれます。
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【実践編】初心者でも失敗しにくい!梅干しの作り方3ステップ
ここからは、実際の漬け込み手順を3ステップでご紹介します。
「ジップロックと塩だけ」でOK。
難しい工程はなく、空いた時間にサクッと作業できますよ。

ステップ①|梅の下処理
- 完熟梅を流水でやさしく洗います
→ ゴシゴシこすると傷がつきやすいので注意。 - ざるに上げて水気を切り、タオルやキッチンペーパーで丁寧にふき取ります
→ 水分が残っているとカビの原因になります。 - 竹串やつまようじを使って、ヘタをやさしく取り除きます
→ 実を傷つけないように、くるっと回すように取るのがコツ。

💡ここが大事:水分と傷はカビのもと! しっかり拭いて、丁寧に扱いましょう。
ステップ②|ジップロックで塩漬け



- 梅酢があれば、ボウルに入れて梅を軽くくぐらせます
→ 塩がなじみやすくなります(省略してもOK)。 - ジップロック(Lサイズ)に梅と塩を交互に入れていきます
→ なるべく重ならないように平らに並べましょう。 - 空気をしっかり抜いて袋を密封し、さらにもう1枚のジップロックで包みます
→ 漏れや破れを防ぐための“二重袋”が安心。 - ペットボトルやまな板などを重し代わりにのせます
→ 梅の1.5倍くらいの重さが目安。2〜3日で梅酢が自然に上がってくるのを待ちます。
✅ポイント:しっかり空気を抜いて密封することが失敗防止のコツです。
ステップ③|毎日のチェック&梅酢の確認
- 1日1回、袋を軽くゆすって塩を全体に行きわたらせます
→ 底の梅にも塩が均等になるように。 - 3〜4日で透明な梅酢(白梅酢)が自然と上がってきます
→ 梅がしっかり浸っているか確認し、液が少ないときは梅酢を追加するか、重しを少し増やします。 - 透明な梅酢(白梅酢)が十分に上がったら、重しを軽くして梅をやさしく扱いながらそのまま10日ほど漬け続けます このまま室内のできるだけ涼しい場所に置き、かびなどの異変がないか、毎日様子を見る。
- カビの発生がないか、毎日チェックしましょう
→ 万が一白いモヤが出てきたら、清潔なスプーンで取り除き、アルコールや焼酎で拭きます。
📌 10日ほどで、梅がふっくらして透明な梅酢(白梅酢)がたっぷりになったら塩漬けの漬け上がり!

梅酢(うめず)とは、梅干しを漬けるときに梅から自然に出てくるエキスのことです。塩と梅だけでできる、まさに自然の恵みが詰まった調味料です。

ここまででやめてもOK!
この3ステップで、実は「白梅干し(赤じそなしのプレーンタイプ)」はすでに完成の一歩手前。
あとは干すかどうか、赤じそを加えるかどうかは、お好みと時間次第で選べます。

塩分濃度の違いと保存のポイント
梅500gに対して塩90g(18%)が基本ですが、しょっぱいのが苦手な方は75g(15%)でもOK。15%以上なら常温保存が可能ですが、不安な場合は冷蔵庫保管が安心です。
8%などさらに減塩する場合は冷蔵保存が必須。
カビのリスクも上がるので、初心者にはあまりおすすめしません。
梅干し作りには、にがり成分を含む天然塩を選びましょう。ミネラルが梅の旨みを引き立て、まろやかな味わいに。
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梅干しのカビを防ぐには?カビが出たときの対処法
手作り梅干しでは、どうしてもカビが発生するリスクがあります。早めの発見・対処が肝心です。
早めの発見・対処が重要
- カビが発生した部分を清潔なスプーンで取り除く。
- 焼酎や食品用アルコールを含ませたキッチンペーパーで梅を拭く。
- 梅酢が濁っていたら注意!全体にカビが広がっている場合は廃棄も検討。
赤じそ漬けと土用干しのやり方【希望者向け】
「白梅干しだけでもおいしいけど、やっぱり赤じその風味も味わいたい…」
そんな方に向けて、ここでは赤じそ漬けと土用干しの工程をご紹介します。
やってもやらなくてもOKなので、お好みで取り入れてみてください。

赤じそ漬けのやり方|色と風味がアップ!
赤じそを使う時期
6月下旬〜7月上旬ごろ(赤じそが店頭に出回る時期)
材料(梅500g分)
- 塩漬けして10日ほど経った梅(梅酢ごと)
- 赤じその葉 … 約70〜100g
- 粗塩 … 20g
手順
- 赤じその葉をやさしく洗って水気をしっかり取る
→ 水分が多いとカビの原因になるので、しっかり乾かします。 - 粗塩を2回に分けてよく揉み、アクを出します
→ 紫色の濁った汁が出たら軽く絞って捨てます。 - ボウルに梅酢を移し、赤じそを加えてもみ込む
→ 鮮やかな赤梅酢になります。ここがちょっと感動の瞬間! - 梅の上に赤じそを広げて入れ、赤梅酢も注ぐ
- 1日1回、袋をゆすって全体をなじませます
赤じそを入れることで、抗菌作用・香り・見た目がアップ!
時間に余裕があれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。
赤しそが手に入らなかった場合、これが便利です。 手軽に自家製梅干しを作ることができます。自分で揉む手間が省けて均等に梅干しをつけることができて助かります。

土用干しのやり方|風味・保存性がぐんとアップ!
土用干しとは、梅雨明け後の晴天が続く3日間を狙って、梅を天日で干す工程です。
風味が豊かになり、長期保存にも向く仕上がりになります。
梅を干す時期はいつ?

干すタイミング
- 梅雨が明けて3日以上晴れが続く時期
- 「土用の丑の日」前後が目安(7月20日頃~8月初旬)
手順
- ザルやバットに梅を並べて干す(1日1回裏返す)
→ 通気性のいい竹ザルやネットがおすすめです。 - 夜になったら赤梅酢に戻す(2〜3日繰り返す)
→ 酸味と塩味がなじみます。赤じそも一緒に干してOK。 - 3日目の最終日は、赤梅酢だけを瓶に戻して日光消毒する
→ 保存液として再利用できます。
雨に濡れてしまったら?
- サッと洗ってから再び梅酢にくぐらせて干し直せばOK!
室内干しでも大丈夫?
- ベランダや庭がない方は、日当たりと風通しのよい窓辺に置き、
扇風機や除湿器を併用するのがおすすめです。
✅ 土用干しをするメリット
- 風味がまろやかになる
- 水分が抜けて保存性が上がる(1年以上保存可)
- 皮がやわらかくなり食べやすい
出し入れしやすい広口設計です。↓


梅を干す道具は、通気性の良さなどから、竹製のザルがおすすめですよ。

やらなくてもOK?→はい、大丈夫!
土用干しをしなくても、梅干しは完成しています。
酸味と塩味が強めにはなりますが、冷蔵庫保存で十分おいしく食べられます。
まとめ:赤じそ&土用干しは“お楽しみ工程”
- 赤じそ漬けや土用干しは「もっとおいしく・美しく」仕上げたい人におすすめの工程。
- 時間や環境が許せばぜひ試してみてください。
- やらなくても失敗ではありません。無理のない範囲で楽しみましょう!
梅干しの保存方法と食べ頃の目安
赤じそ漬けや土用干しまで終わったら、いよいよ保存の段階です。
長く楽しむためにも、保存方法にはひと工夫を加えましょう。
保存のポイント
- 干し終わった梅は、保存前に梅酢にもう一度くぐらせます
→ 殺菌と保湿効果があり、しっとりとした仕上がりになります。 - しっかり消毒した保存瓶に入れて保管
→ 煮沸またはアルコール消毒した瓶を使いましょう。 - 直射日光を避けた冷暗所または冷蔵庫で保管
→ 梅酢ごと瓶詰めにしてもOK。酸化やカビを防げます。
ポイント:塩分濃度が18%以上なら常温保存も可能ですが、初心者は冷蔵保管が安心です。
食べ頃の目安
- 土用干し後、すぐに食べてもOK
- ただし、1ヶ月〜半年熟成させると味がなじんでまろやかになります。
フルーティーな梅干しが好きな方は、塩分15%以下+赤じそ漬けがおすすめです。
塩分濃度18%の梅干しは、長期保存(1年以上)も可能です。

梅干し作りのよくある質問(Q&A)
Q1. 完熟梅の見分け方は?
A. 全体が黄色くなり、甘い香りがする状態が完熟です。
ヘタがポロッと取れやすく、柔らかくなっていればOK。
Q2. 梅酢がなくても漬けられますか?
A. はい、梅酢なしでも大丈夫です。
ただし、梅酢があると塩が溶けやすく、梅酢の上がりも早くなります。
Q3. ジップロック梅干しの塩分は何%が安全?
A. 基本は18%がおすすめ。
減塩したい場合は15%でも可能ですが、冷蔵保存&こまめなチェックが必須です。
10%以下にするとカビのリスクが高まり、管理が難しくなります。
Q4. 赤じそは絶対に必要?
A. いいえ、なくても梅干しは作れます。
ただ、色と抗菌効果、風味が加わるので、余裕があれば使ってみるのも◎。
Q5. 土用干しをしなくても食べられる?
A. 食べられます。干さないと酸味や塩味が強く残りますが、保存が短期なら問題なしです。
長期保存を目指すなら、干して水分を飛ばしたほうが安心です。
Q6. 梅酢がなかなか上がらないときは?
A. 重しをもう少し重くするか、市販の梅酢を少量足すと上がりやすくなります。
ここまでやれば、もう立派な梅干しマスター!
少量×ジップロックで気軽に始められるこの方法なら、忙しい毎日でもちょっとしたスキマ時間で「自家製梅干し生活」が実現できます。
まとめ|“少量×ジップロック”なら梅干し作りはもっと気軽に
- 梅500 g・ジップロック・塩だけで始められるから、道具がそろってなくても大丈夫
- 1日1回ゆするだけで梅酢が上がり、失敗リスクは最小限
- 赤じそ漬けや土用干しは “できたら+α” のお楽しみ工程
- 塩分18 %なら常温も可、初心者は冷蔵保存でさらに安心
「いつかは手作り…」と迷っていた方こそ、今年こそ小さくトライしてみませんか?
ジップロックを使った少量の梅干し作りは、初心者でも気軽に挑戦できるのが魅力です。
赤じそや土用干しの工程を加えると、風味も豊かに。家庭の常備菜として、夏の食卓に彩りを添えてくれるでしょう。
今年こそ挑戦!おすすめの塩や道具をそろえて、手作り梅干しデビューしてみませんか?

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