「さしす梅漬け」とは、塩だけでなく酢や砂糖も使って漬ける梅干しの一種です。
長野県の郷土料理研究家である横山タカ子さんが紹介したレシピです。
2022年6月24日に【あさイチ】で放映された内容をお伝えします。
さしす梅
さしす梅は、完熟した梅漬けの実を「さ」（砂糖）、「し」（塩） 、そして「す」（酢）で漬ける方法です。
砂糖や酢の調味料の組み合わせにより、痛みが出にくい効果が得られます。「梅酢が上がらない」、「カビが生える」といった失敗が少ないです。
初心者の方や干す時間がなくても、しっかりと梅干しの風味を楽しむことができます。
さしす梅 レシピ
さしす梅 レシピと材料
ポイントは完熟した梅を使うこと
梅漬け（塩分4.5％）の材料と作り方は以下の通りです。
・完熟梅･･･１㎏
・きび糖（または氷砂糖）･･･３００g
・粗塩･･･１００g
・酢（純米酢）･･･カップ４
＊完熟した梅のほうが甘味・うま味が違います。
＊まだ青い部分のある固い梅は、黄色くなるまでしばらく常温で熟すまで待ちましょう。
＊手作りですから、できるだけ調味料にもこだわって作ってみて下さい。仕上がりが違います。
ポチップ作り方
１．梅は水でやさしく洗い、竹串でなり口をとります。（とらなくても、カビないそうです） 傷んでいる部分があれば、包丁で取り除く。
２．容器に下処理した梅、きび糖、塩をいれて、最後に酢を注いで漬け込む。液が梅につかるように平らにする。
こちらで瓶を消毒しました。食品用アルコールスプレー
ポチップ
※蓋をして、なるべく涼しい日の当たらないところに２週間おく。
3．2～３日に1度、容器をゆっくり揺らし、液をなじませる。
4．余裕があれば、夏の土用のころに、漬かった梅を取り出し、3日3晩天日で干す。
2週間以上たったら、梅だけでも食べれます。梅のしょっぱさがありますが、果物のような味わいです。
1ヶ月位ほどで完成です。
完熟梅1キロに対してこの大きさの瓶で作りました。→セラーメイト 取手付 密封瓶 保存容器 梅酒 びん 果実酒 づくり 3L ガラス 日本製
できたものが、「梅のさしす漬け」。残った漬け汁が「さしす」。
6月8日に梅のさしす漬けを作り、7月20日まで漬け込み、21日～3日間土用干しをしました。
梅1㎏で「さしす」が約1200mlできました。
さしす梅 使い方
梅はそのままでも、またちらし寿司のすし酢に使い、梅の実は混ぜて梅のすし酢にしてもいいです。
やきそば調理にさし酢を回しかけ、調味料として利用するのもおすすめです。
さしす梅酢ドリンク
「さしす」とは、梅を漬けた際にできる梅の香りやエキスがたっぷり詰まったおいしい漬け汁です。蒸し暑い日のドリンクに。
【さしす梅酢ドリンクの作り方】
さしす１に対して炭酸水４の割合で書きますと、爽やかでおいしい梅酢ドリンクができます。また、焼酎との割り材としてもおすすめです。
さしす梅 レシピ 土用干し
さしす梅は干すことでさらにおいしくなります。干さなくても十分美味しいですが、余裕があればチャレンジしてみてください。
- 梅雨明け次第、晴天が３日以上続く日を選びます。
その時期に梅を取り出し、ざるに並べて干します。 - 干した後は、梅の実とさしす（漬け汁）をそれぞれ分けて保存する。
- 干す場所がない場合は、さしすに漬けたままでも問題はありません。
- 清潔なスプーンなどを使って梅を取り出し、ざるに並べる。さしすは別の瓶で保存
- 屋外の日当たりの良い場所に３日３晩干す。1日に1回、梅をひっくり返す
- 雨が降ってしまった場合は、さしすの瓶を少し取り分けて別の容器に入れ、その中でふり洗いし、晴れたらまた３日間干して完了させます
- 干しあがった梅は、清潔な容器に入れて保存。 さしすも別の瓶に入れて保存する
長時間おくと果実がとろけてしまうので1年を目安に食べきるのがおすすめです。
まとめ
さしす梅レシピ・さしす梅酢ドリンク 使い方のご紹介でした。
「しょっぱいのが嫌」「はちみつ梅干しは好き」という方にもおススメです。去年我が家も2㎏作りましたが、美味しくてあっという間になくなりました。
初めて作る場合は、半分の500ｇでも作ってみたらどうでしょうか。
他の梅のレシピもあります。よろしければこちらもどうぞ↓
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