梅しごとに興味はあったものの、正直「カビそう」「失敗しそう」と不安でなかなか踏み出せずにいました。
そんな中で見つけたのが「さしす梅漬け」。
砂糖・塩・酢で漬けることでカビにくく、初心者でも簡単に作れると聞いて、「これなら私にもできるかも」と思ったのがきっかけです。
さらに、漬けた後に残る“さしす梅酢”がドリンクとしても楽しめるという点にも惹かれました。
ただの保存食ではなく、毎日の暮らしに活かせるのも魅力的で、「手作りドリンクってちょっとおしゃれかも?」なんて思いながら始めてみました。
その漬け汁を水や炭酸で割ると、手軽に爽やかな発酵ドリンクが完成します。口当たりはマイルドなのにキレのある酸味で、暑い季節の体調管理にもぴったりです。
さしす梅漬けの作り方はこちら⇒さしす梅漬け 横山タカ子さんレシピ
さし酢梅とは?健康効果と注目される理由
さし酢梅とは、「砂糖(さ)」「塩(し)」「酢(す)」の割合で漬けた梅干しのことです。梅、砂糖、塩、酢という家庭でも手に入りやすい材料で作られ、2週間程度で梅酢がしみ出てきます。
この梅酢には乳酸菌やクエン酸などの成分が含まれ、疲労回復や整腸作用、抗酸化作用があるといわれています。自然発酵による酸味と甘みが特徴で、毎日の健康習慣に取り入れやすい発酵食品です。
また、砂糖と酢が入ることで味に丸みが出て、一般的な梅干しよりもマイルドな印象を持つ人もいます。ただし、味の好みには個人差があり、「思ったより酸っぱい」「塩味が強い」と感じることも。
そうしたギャップを埋めるためには、使い方やレシピの工夫が重要です。
さし酢梅とは?基本のさし酢梅ドリンクの作り方
基本の比率は以下の通り:
- 梅1kgに対して
- 砂糖:500g
- 塩:100g
- 酢:200ml
さし酢梅を作るなら?冷凍完熟梅を活用しよう
「さし酢梅を作ってみたいけれど、梅の季節が過ぎてしまった…」という方もご安心ください。今では、冷凍された完熟梅がネット通販で手に入ります。
収穫直後に冷凍された梅は風味も損なわれず、1年を通して好きなタイミングで梅仕事が始められるのが魅力です。届いたら自然解凍して、そのまま「さし酢梅」に使用できます。
基本のさし酢梅ドリンク 使った材料
さし酢梅を手軽に取り入れる方法としておすすめなのが、「さし酢梅ドリンク」です。作り方はとてもシンプルで、梅酢と水、または炭酸水を割るだけで完成します。

さし酢漬け 1日目の状態です。
梅酢の状態(色・香り・味の第一印象)

さしす梅漬けを漬けて2週間ほどで、底にたっぷりと梅酢がたまっていました。
色はほんのり赤みのある薄いオレンジ色。光に透かすときらきらしていて、見た目からして美味しそうです。
香りは、ツンとした酢の刺激の奥に、ほんのりとした梅の甘い香りが混ざっていて、自然なフルーツビネガーのような印象。
初めて開けた瞬間は「うっ」となるかと思いきや、意外とやわらかくてまろやかな香りで驚きました。
少し味を見てみたところ、甘味・酸味・塩味がバランスよく感じられ、まるで梅ジュースの原液のような味わいでした。これがドリンクになるなら絶対おいしいはず!と確信しました。
基本のさし酢梅ドリンク 調味料
さし酢梅ドリンクを作るには、梅に合う調味料選びもポイントになります。下記のようなナチュラル調味料をそろえておくと、他の発酵レシピにも応用できます。
実際、横山さんがおススメしている調味料です。


さしす梅酢ドリンクを作ってみた!実際に飲んでわかった味や効果

さしす梅酢ドリンクは暑い日にオススメです!
私自身も何年もさしす梅漬けを作り、その漬け汁でドリンクを試しました。実際に飲んでみて感じたことを紹介します。
味の感想
原液はしっかり酸っぱいものの、水や炭酸で割ればすっきり。はちみつを足せばお子さんでも飲みやすい甘酸っぱさに。
体感した変化
食欲が落ちた日でも不思議と胃が動き始め、夏バテ対策に重宝しています。
さしす梅酢ドリンクの効果|健康メリット5つ
疲労回復
梅に含まれるクエン酸が、体内の乳酸を分解し、疲労を早く回復してくれます。
夏バテ予防
体に不足しがちな塩分とミネラルを補い、暑さによるだるさを軽減。
整腸作用
梅酢に含まれる有機酸が腸内環境を整える効果があります。
抗酸化作用
ポリフェノールやビタミンが活性酸素を抑え、老化予防にも期待。
熱中症対策
水分・塩分・クエン酸を同時に摂取でき、熱中症対策にぴったりです。
さしす梅酢ドリンクは夏におすすめ!こんな飲み方も!アレンジレシピまとめ
さしす梅漬けは、漬けやすさだけでなく、実はドリンクにすると抜群においしいです。特に暑い夏は、梅酢ドリンクの爽やかな酸味が身体に染み渡り、疲労回復や夏バテ予防にも効果的です。我が家でも、夏の定番ドリンクとしてすっかり定着しました。
【おすすめ①】さしす梅酢の炭酸割り
暑い季節にぴったりの、爽やかなサワードリンク。さしす梅酢の酸味と炭酸のシュワシュワ感が絶妙にマッチして、夏の暑さを忘れさせてくれます。
蒸し暑い日もさっぱり飲めますよ。我が家では今年の新定番になりました!
作り方
- さしす梅酢:大さじ2杯
- 冷たい炭酸水:約100ml
梅のエキスが凝縮された梅酢は、炭酸との相性が抜群。食事のお供にも、リフレッシュしたい時にもおすすめです。

【おすすめ②】はちみつ入り
梅酢に少量のはちみつを加えてから水で割ると、まろやかで飲みやすくなります。
【おすすめ③】ヨーグルト風
プレーンヨーグルトに梅酢とハチミツを少量加えて混ぜると、爽やかな発酵ドリンクに。
子供向け・初心者向けに飲みやすくする工夫
水で4〜5倍に薄めたり、氷を入れて冷やすだけで、刺激を和らげてより飲みやすく。ジュース感覚で飲めるので、家族全員で楽しめます。
さしす梅 美味しくないと感じたときの対処法
「思っていたより酸っぱい」「しょっぱくて飲みにくい」と感じる人もいます。その場合は、いくつかのアレンジで味をまろやかにすることができます。
- リンゴジュースやスポーツドリンクで割る
- 冷蔵庫で 1 年ほど寝かせて熟成させると味がまろやかに
時間を置くだけで驚くほど飲みやすくなりますよ。
ちなみに、さしす梅酢は毎年作っていますが、仕上がりの味はけっこう違います。
● 2022年は、よく熟した梅で香りも良く、甘さと酸味のバランスが最高でした。てんさい糖で作る。
● 2023年は…正直記憶があまりなくて、たぶん可もなく不可もなく(笑)
● 2024年は、なぜか酢と塩が全面に出てきて、ちょっと飲みにくかった。しばらく冷蔵庫で保管。
● 今年2025年は、まだ様子見中。完熟梅使用、今年は横山さんの調味料をそのまま使用。期待しています!
同じレシピでも、年や梅の状態によって味が違うのも、梅しごとの奥深さ。
記録を残しておくと、翌年の参考にもなって面白いですよ。
まとめ|さしす梅酢ドリンクは手軽で健康にも◎
「さしす梅酢ドリンク」は仕込んでしまえばあとは割るだけ。ドリンクとしてはもちろん、
- ドレッシング代わり
- 揚げ物のアクセント
- ピクルス液
にも使え、キッチンの万能調味料になります。
また、のどがイガイガする時には、さしす梅酢を水で薄めてうがい薬として使うこともできます。梅の持つ殺菌効果が喉を優しくケアしてくれます。
今年の夏は、手作りのさしす梅酢で体の中からクールダウンしてみませんか?
手作りのさしす梅酢ドリンクで爽やかなひとときを楽しんでみてくださいね。
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