発酵食をこよなく愛し、味噌や塩麹を手作りしている俳優・小雪さん。
Eテレの番組「小雪と発酵おばあちゃん」では、日本各地に伝わる発酵文化を訪ね、地元のおばあちゃんから知恵と技を学んでいます。
今回の放送では、沖縄・宮古島に古くから伝わる発酵飲料「ミキ」が紹介されました。
この記事では、番組の内容をもとに、ミキの由来や文化的背景、番組で紹介された製法の特徴をわかりやすくまとめます。
前回7月放送 Eテレ「小雪と発酵おばあちゃん」青森・十和田に伝わる大豆の発酵食「ごど」の放送回はこちらです。⇒Eテレ 青森の「ごど」小雪と発酵おばあちゃん
※実際に自宅で作ってみたレシピは、記事後半で別ページをご紹介しています。
小雪と発酵おばあちゃんとはどんな番組?
「小雪と発酵おばあちゃん」は、俳優の小雪さんが、日本各地に受け継がれてきた発酵食文化を訪ね歩くEテレの番組です。
味噌や塩麹などを日常的に手作りするほど発酵食を愛する小雪さんが、地元で長年その味を守ってきた“発酵おばあちゃん”のもとを訪れ、レシピだけでなく、暮らしや考え方まで学んでいきます。
この番組の特徴は、料理番組というよりも「文化・暮らしの記録」に近い点です。
分量や手順を細かく解説するのではなく、その土地の風土、季節、家族の歴史とともに発酵食がどのように受け継がれてきたのかを丁寧に描いています。
小雪さんが全国の発酵文化を訪ねる理由
小雪さんは、発酵食を「特別な健康法」ではなく、昔から続く日常の知恵として捉えています。
番組内でも、効能や流行を強調するのではなく、
- なぜこの土地でこの発酵食が生まれたのか
- なぜ今も作り続けられているのか
といった背景に光を当てています。
その姿勢が、視聴者にとっても「真似したくなる」「暮らしに取り入れてみたい」と感じさせる理由のひとつです。
地元のおばあちゃんから学ぶ「暮らしの発酵」
番組に登場する“発酵おばあちゃん”たちは、料理研究家や職人ではありません。
あくまで、家族や地域のために、当たり前のように発酵食を作り続けてきた人たちです。
道具は身近なもの、材料もその土地で手に入るもの。
発酵の進み具合は温度計ではなく、香りや手触りで判断します。
そうした姿から伝わってくるのは、
「発酵=特別な技術」ではなく、
自然と共に生きる暮らしの延長線にあるものだということ。
この視点こそが、「小雪と発酵おばあちゃん」という番組が多くの人の心を惹きつけている理由だと思います。
沖縄・宮古島で紹介された発酵飲料「ミキ」とは
「ミキ=神酒」祈りとともに受け継がれてきた飲み物
元々は宮古島のおばあちゃん出身の地元のお祭りの時に神様にお供えする「お酒」。みきの名前の由来は「神酒 (みき)」。神前に捧げるお酒のことで、祈りとともに捧げます。とても崇高なもので1年に1回しか作らないそうです。
アルコールではない乳酸菌発酵飲料という特徴
みき=「神酒」神様へささげる祈りのこもったお酒。(とは言え、みきにアルコールではありません。)ヘルシーな乳酸菌飲料なのです。シンプルだけど奥の深い発酵食です。
自宅でみきをつくってみました!作り方をまとめてみました↓
番組に登場した発酵おばあちゃん・津嘉山 千代さん
小雪さんが出会ったのは昔ながらの作り方を守り続けている人。発酵おばあちゃんの「津嘉山 千代」さんです。郷土料理を手作りし販売しているそうです。南の島に伝わる神秘の発酵飲料”ミキ”作りに挑戦!島の人たちに愛される伝統の味を初体験しました。

昔ながらの製法を守り続ける理由
番組で紹介された発酵おばあちゃん、津嘉山 千代さんが大切にしているのは、「効率」や「便利さ」ではありません。
ミキ作りにおいても、昔から受け継がれてきたやり方を変えず、島の気候や自然のリズムに寄り添う製法を守り続けています。
手作りの麦麹を使い、身近な植物や布、そして人の手で温度や発酵の様子を感じ取る。
そこには、レシピ通りに作るだけでは得られない、経験に裏打ちされた感覚があります。
こうした製法を続ける理由は、「昔からそうしてきたから」だけではありません。
大量生産や市販品が当たり前になった今だからこそ、
手間をかけて作ることでしか残せない味や文化があると考えているからだと思います。
郷土料理とともに生きる発酵文化
ミキは、祭りや祈りの場で神様に捧げられる一方、日常では人の体を整え、食事を支える役割も担ってきました。
野菜を漬けたり、料理の下ごしらえに使ったりと、郷土料理の中で静かに活躍する発酵の知恵は、決して主張しすぎることはありません。
こうした発酵文化は、レシピとして切り取られると見えにくくなります。
しかし、土地の食材、気候、人の暮らしと結びついて初めて意味を持つものです。
番組を通して描かれたのは、発酵食が「作るもの」ではなく「生き方」そのものとして受け継がれている姿でした。
番組で紹介された伝統的なミキ作りの特徴(概要)
手作りの麦麹と島の環境を活かした発酵の知恵
麦麹も手作り。麻布の上に麦を広げて置き、「タズの葉(タイワンソクズ)沖縄・小笠原・台湾の自生する多年草」を表側を下にして麦麹の上に葉で蓋をする。発酵にかかわる微生物が「タズの葉」の表面に多くいると考えられています。納豆を作る時の藁みたいな役割なのでしょうか。そして+毛布もかけて温かい所に置きます。(1週間から10日ほど)胞子がついてきているか毎日確認します。
1週間発酵後は胞子がぎっしりついていて、表面がうす黄緑色になっていました。
練って冷ました米粉に、麦麹をいれたら仕込みは完了です。(2次発酵)
その後、常温で3日間発酵させれば出来上がりです。まさに、お米のヨーグルトです。
番組を見て「ミキを作ってみたい」と思った方へ
実際に自宅で作ってみた
「沖縄ミキの作り方|米粉と麦麹で作る簡単レシピ」は、
こちらの記事で写真つきで詳しくまとめています。
まとめ 番組を通して見えた、宮古島のミキと発酵文化
番組では宮古島の風景やお祈りなどの風習が出てきます。宮古島ののどかな景色の中で、親から子へ代々伝えられてきた「みき」をつくりながら自然に寄り添って暮らす姿が印象的でした。
番組ですっかり癒されました。私も簡単レシピでみきをつくってみようかな。
放送を見逃し方は
番組を見逃してしまった方や、もう一度ゆっくり見たい方は、動画配信サービスを利用すると視聴できます。
「小雪と発酵おばあちゃん」は現時点では再放送のは終了しています。現時点でみることができるのは以下の2つです。
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