
去年の初夏、青梅が出始めたころに、はじめて梅シロップ作りに挑戦しました。
「1kgくらいなら手軽にできるかも」と思ってやってみたのがきっかけです。
実際にやってみると、とっても簡単!
キッチンにほんのり甘い梅の香りが広がって、思わず深呼吸したくなるような癒しの時間に。
できあがったシロップを炭酸水で割れば、暑い日にもぴったりのごほうびドリンクになりました。
この記事では、そんな私の体験をもとに、
- 梅を買うタイミング
- 1kgで仕込むシンプルなレシピ
- 発酵やカビを防ぐコツ
- 実際に作ってみた感想
などを、わかりやすくまとめています。
梅シロップの作り方と最適な時期
梅シロップ作りに最適な時期はいつ?
梅シロップ作りを始めるなら、5月下旬〜6月中旬がベストタイミングです。この時期にスーパーや直売所で「青梅」が出回り始め、多くの家庭で「梅しごと」がスタートします。
青梅の収穫時期は5〜6月がベスト
梅シロップに使うのは、まだ熟していない青梅(南高梅や白加賀など)が主流です。青梅は実が固く、糖分との反応でじっくりエキスが抽出されるため、スッキリとした酸味と甘さのバランスが取れたシロップに仕上がります。
完熟梅でも作れる?風味の違いとは
黄色く熟した「完熟梅」でも梅シロップは作れます。こちらは香りが華やかで、酸味がやや控えめになります。好みによって使い分けるとよいでしょう。
梅シロップ1kgレシピ|必要な材料と道具、消毒について
基本の材料一覧(青梅1kgの場合)
1kg単位で仕込めば、保存や分けやすさにも便利。初めての人にも取り組みやすい分量です。
材料 | 分量 |
---|---|
青梅 | 1kg |
氷砂糖 | 1kg(または800g〜1kgの間で調整可) |
消毒用アルコール(またはホワイトリカー) | 適量(容器消毒用) |
※甘さ控えめが好みの方は氷砂糖を800gにしても可。
初心者にもおすすめ!梅シロップ作りに必要なアイテム一覧
梅シロップ作りを成功させるポイントのひとつが「清潔な道具を使うこと」。
保存瓶はもちろん、使う道具類も消毒しておくと安心です。
ここで活躍するのが、アルコールスプレー。
私が使ったのは食品にも使えるタイプで、瓶の内側やふた、トングの先までまんべんなく吹きかけておきました。
こうしたスプレーは保存瓶の内側やふた、梅を扱う道具などに使うと◎。カビや発酵の予防に役立ちますよ。

ガラス製密閉保存瓶(4L)
梅と氷砂糖をしっかり保存・熟成。匂い移りせず清潔に使えます。

氷砂糖 クリスタルタイプ(1kg)
ゆっくり溶けてエキスを引き出しやすく、雑味が出にくい定番砂糖。
紀州南高梅(冷凍・1kg)
冷凍梅は発酵しにくく、初心者でも失敗しづらい!保存も効きます。

おすすめの保存容器と選び方
梅シロップの保存には、ガラス製の密閉容器(3〜4L)がおすすめです。プラスチックは匂い移りが気になることもあるため、ガラス容器の方が安心。煮沸消毒またはアルコールでしっかり消毒しましょう。
瓶ごとの特長を詳しく別記事で紹介していますので参考にしてください。
▶梅シロップ瓶の大きさを比較!梅1キロサイズの耐熱ガラス瓶などのおすすめを紹介
失敗しない梅シロップの作り方|初心者でも簡単!
STEP1:梅の下処理を丁寧に
- 青梅を水で洗い、3〜4時間ほど水に浸けてアク抜きします(省略可)。
- 水気をふき取り、ヘタを爪楊枝で取る。
- 完全に水気を拭き取り、1〜2時間ほど自然乾燥させます。
※水分が残っているとカビの原因になるので要注意!
STEP2:容器に材料を入れるだけ
清潔な保存容器に、梅と氷砂糖を交互に重ねて入れます(ミルフィーユ状)。最後は氷砂糖で終わるように詰めます。
蓋をしっかり閉めて、冷暗所に保管。
※梅のヘタ取りは少し手間でしたが、意外と無心になれて楽しい作業でした。
子どもと一緒にやるとちょっとしたイベントになります!
STEP3:発酵・カビを防ぐコツ
・毎日1回、容器をゆっくり揺すって砂糖を全体に行き渡らせます。
・室温が高い日は、冷蔵庫に入れるのもおすすめ。
・不安な方は、冷凍梅を使うと発酵しにくいため安心です。
発酵を防ぐためのコツ
梅シロップは常温で仕込むのが一般的ですが、梅の状態や気温によっては発酵が進んでしまうことも。
以下のポイントを押さえておくと、発酵を防ぎやすくなります。
- 清潔な瓶を使うこと(アルコールや熱湯消毒がおすすめ)
- 梅と氷砂糖を交互にしっかり重ねる
- 1日1回は瓶をやさしくゆすって混ぜる
- 気温が高い日は早めに冷蔵庫へ移す(梅のエキスが出てきたら目安)
とくに梅のエキスが出てきたあと、真夏の常温保存は発酵が進みやすくなるので、冷蔵庫に切り替えるのが安心です
もし発酵してしまったら?慌てずできる対処法
「泡が出てきた…」「ちょっと発酵臭がするかも?」そんなときも、落ち着いて対応すれば大丈夫。
まずは梅をすべて取り出します。エキスはすでに出ているので、梅の実はここでお役目終了です。
残ったシロップは弱火で10〜15分ほど、沸騰させないように温めましょう。アクが出たら丁寧に取り除いてください。
風味を残すためにも、ふつふつする前に火を止めるのがポイントです。
仕上げに氷水などで急冷すれば、発酵がストップして保存も安心。炭酸水や水で割れば、すっきり爽やかなドリンクとして美味しくいただけます。
梅シロップができるまでの期間と飲み方のアレンジ
完成の目安は約2週間〜1ヶ月
梅の色が抜けて、エキスがしっかり出たら完成。目安は2週間〜1ヶ月。完成後は梅の実を取り出し、冷蔵保存で半年ほど持ちます。
おすすめの飲み方・使い方アレンジ
- 炭酸水で割って梅ソーダ
- 水やお湯で割ってホット梅ドリンク
- かき氷のシロップ代わりに
- ヨーグルトやアイスにかけて
甘酸っぱくて夏バテ防止にも効果的です。
よくある失敗と対処法|泡が出た・発酵したときは?
泡立ちや発酵のサインとは?
数日後にプクプクと泡が出たり、蓋を開けたときに炭酸のような音や匂いがした場合、それは発酵が始まっているサイン。アルコールが発生してしまっている可能性もあります。
カビが生えた場合の対処法
・すぐに冷蔵庫に移す
・発酵が進んでいる場合は加熱処理(煮沸)でシロップとして再利用可能
表面に白や緑のカビが出た場合は、該当部分をすぐに取り除き、清潔な容器に移し替えます。それでも全体に広がっていたら残念ですが廃棄をおすすめします。
私も最初はカビが心配でしたが、きれいに仕上がってホッとしました。
消毒をしっかりしておけば大丈夫ですよ◎
まとめ|1kgの梅から手軽に楽しむ、初夏の保存食づくり
私自身、今回1kgの青梅で初めて梅シロップを作ってみましたが、思っていたよりずっと簡単でした。
毎日瓶をゆするのも楽しくて、少しずつ色が変わっていく様子にわくわく。完成後に炭酸水で割って飲んだときの爽やかさは、まさに夏の暑い日にピッタリのドリンク。
梅シロップは、材料もシンプルで手間も少なく、初心者でも失敗しにくいです。旬の青梅を手に入れたら、1kgから気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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