今、めまいの診療が大きく変わってきているそうです。耳鼻科の先生のよると、2006年は「目をつむって診断していた感じ」だったのが「今は「自信をもっ
て診断できる」とまで変化しているそう。
それは、めまいをおこす原因がはっきりわかってきたため。
めまいの原因となる部分は「内耳」(ないじ)(英語でラビリンス(迷宮))でした!
音を伝えるだけでなくバランスセンサーの役割も果たす内耳が様々なめまいの原因となっていたのです。内耳に注目した新しい治療法、対策を紹介します。
もっとも多いタイプのめまい対策「耳石くずし体操」
めまいの診察 耳石もどし
もっとも多いタイプのめまいをあっという間に治す医師今井貴夫先生(ベルランド総合病院)の診察は、ゴーグルをつけての診察、治療。ちょっと変わっています。
①めまいが起こる姿勢をみつけるゴーグルをつけたまま右へ左へ体を倒す。
②診察が終わると、そのまま治すための治療にうつるります。
③先生がみつけだした治すという姿勢を患者さんがとると、めまいがしない!という驚きの結果。
どういう治療をしていたかといいと、「耳石」というのが耳に入っていて、それが揺れることでバランスがとれるようになっています。その耳石が半規管という違うところで迷子になっていたのが原因。
それを頭を動かすことで半規管という管から耳石を出すという治療法だったのです。=秘儀耳石戻し!
耳石がはがれる原因
加齢、女性ホルモンのバランスのくずれと言われています。
耳石が原因のめまいの特徴
⇒2つめ、3つめが見極めるポイント。4つすべて当てはまると可能性大
自分でできる対策⇒耳石置換法
この方法は耳石が半規管に戻って再発しやすいのが弱点。なので耳石を半規管から「出す」ではなく、「くずす」ことで耳石を小さくして影響をなくそうというもの。
以上を5回で1セット。朝晩1セットずつ行うことで1週間ほどで効果が出る
治りづらいタイプのめまい 水がポイント!
10分以上つづくという治りづらいタイプのめまい。
国立科学博物館 研究主幹 中江雅典さん。専門は魚博士が登場。魚には内耳とそっくりな器官があるため、魚をつかって耳の研究をするのだそうです。
魚による研究で、内耳の水とめまいの関係がわかってきています。回転するようなめまいで1回おこると30分以上は止まらないなどの治りづらい、つらいめまいの原因が「内耳の水ぶくれ」。
内耳の水ぶくれの原因と特徴
原因はストレスと言われています。ストレスが起こると喉が渇いたりしますが、これは身体が水を求めているということ。身体が水を求めることで内耳にも水が集まり水ぶくれをおこすのだそう。
「メニエール病」といえば聞いたことがあると思います。
特に聞こえずらさが起こるのはポイントです。
内耳の水ぶくれが原因のめまいの対策
これまで治療法が確立していませんでしたが、近年、新しい治療法が使われています。
北里大学の長沼教授に教わります。その対策としては水をたくさん飲むこと!
毎日決まった水を飲む。半年で頻度と程度が大幅に解消した例も。
水を飲むことで、脳からの水を貯めろという指令に対して水がたっぷり体にあると認識されることで内耳に水がたまることをおさえられる。
水を飲む目安は1日 1.2リットル。水分をあまりとっていない人は試してみたらよいとのことです。
耳鼻科の探し方、注意点
めまいに困った時の耳鼻科の探し方
・めまいの専門医はめまい相談医として登録されている
・日本めまい平衡医学学会のホームページに700名以上が登録されている
・めまいには、内耳以外の脳、心臓、脊髄、薬などが原因の場合もあります。新しい診断基準も増えてきているので悩んでいる方は医療機関を受診して下さい。
・めまいには脳卒中など危険な病気の信号のときもあります。「二重に見える」「手足のしびれ」「ろれつが回らない」時には直ちに医療機関へ
まとめ
めまいで悩んでいる方も多いですね。日常生活に影響するものから軽度なものまで色々あると思いますが、きちんと自分の症状を把握して専門の先生に相談しましょう。
よろしければこちらもご覧ください↓
コメント