「さし酢梅(さしす梅漬け)」は、完熟した梅を「砂糖(さ)」「塩(し)」「酢(す)」で漬け込む、失敗しにくい梅干しです。特に、忙しい方や初心者に人気があり、残った漬け汁は「さし酢梅ドリンク」として楽しめる万能調味料になります。
この記事では、実際に作ってみた体験をもとに、基本レシピ・作り方・飲み方・保存方法までまるごと紹介します。
今回は、実際に作ってみた体験をもとに、さし酢梅のレシピや、さし酢梅酢ドリンクの作り方・飲み方アレンジ、土用干しの方法や保存法まで詳しく紹介します。
漬けてから2週間後には、そのまま食べることもできますし、7~8月の天気の良い日に土用干しをすることで、より一層味わい深い梅干しを楽しむことができます。
実際に作ってみましたので、その作り方を紹介します。
- さしす梅漬けの作り方
- 作る時のポイント
- さしすの使い方(さしす梅酢ドリンクなど)
本記事は、2022年6月24日に「あさイチ」で放映された内容をもとに作成しました。
さしす梅漬けとは?初心者でも失敗しにくい梅の漬け方
さし酢梅(さしす梅漬け)は、長野県の郷土料理研究家・横山タカ子さんが紹介した漬け方です。通常の梅干しと違い、酢が加わることでカビが発生しにくく、「梅酢が上がらない」「カビが出た」といった失敗が起きにくいため、初めての梅仕事にもおすすめです。
漬けた後はそのままでも美味しく食べられますが、晴れた日に「土用干し」すれば、風味がより深まります。
【基本】さし酢梅レシピと漬け方の手順

さしす梅酢 レシピと材料
ポイントは完熟した梅を使うこと
梅漬け(塩分4.5%)の材料と作り方は以下の通りです。
・完熟梅・・・1㎏
・きび糖(または氷砂糖)・・・300g
・粗塩・・・100g
・酢(純米酢)・・・カップ4
*完熟した梅のほうが甘味・うま味が違います。
*青みが残る梅は常温で追熟させ、黄色くなるまで待ちましょう。

手順
- 梅を洗う・水気をふき取る
ボウルに水を張り、やさしく梅を洗って水気を拭き取ります。へた(なり口)を竹串で取り除き、傷んだ部分は包丁でカット。 - 保存容器の準備
酢や食品用アルコールで容器を消毒します。 - 漬け込む
容器に梅、砂糖、塩を重ね入れ、最後に酢を注ぎます。梅が液に浸るように平らにならします。 - 保管と撹拌
ふたをして冷暗所へ。2〜3日に一度、容器を優しくゆらしてなじませましょう。 - 2週間で完成!
そのままでも、果物のような爽やかさが楽しめます。




梅のしょっぱさがありますが、果物のような味わいです。
1年ほど保存可能。
実際に作ってみた感想|1kgの梅でどのくらいできる?
- 使用した瓶:容量4Lのガラス瓶
- 結果:梅1kgに対して約1200mlの梅酢がとれました
- 土用干し(3日)をした梅は味がしっかりして、より深い味わいに!
※瓶の比較やおすすめサイズについては下記リンクをご覧ください。

完熟梅1キロに対してこの大きさの瓶で作りました。
実際に使った保存瓶については、⇒梅シロップ瓶の大きさなどを比較しました!

土用干しの方法|さらに風味がアップ!
天気が安定した7〜8月、3日以上晴れが続くタイミングで「土用干し」をすると、さらに味わい深くなります。
干し方のポイント
清潔なざるに梅を並べ、屋外で3日3晩干します。
1日1回裏返すことで、全体が均等に乾燥します。
雨にあたってしまった場合は、さしすの瓶を少し取り分けて別の容器に入れ、その中でふり洗いし、晴れたらまた3日間干せばOKです。
干しあがった梅は、清潔な容器に入れて保存。 さしすも別の瓶に入れて保存します。

さしす梅酢 使い方: さしす梅酢ドリンクとその他の活用法
さしす梅酢は、さまざまな方法で楽しむことができます。以下に「さしす梅酢 使い方」の具体例をいくつか紹介します。
1. さしす梅酢ドリンクの作り方
- さしす:炭酸水=1:4 が基本。
- スッキリ爽やかで、夏の暑さ対策にぴったり。
- 焼酎割りやお酒のアクセントにも使えます。

2. 調味料としての活用法
- ちらし寿司のすし酢として
- 焼きそばや炒め物の風味付けに
- ドレッシングやマリネ液に混ぜても美味
さし酢を加えることで、料理に独特の風味が加わりますよ。
さし酢梅とドリンクの保存方法と賞味期限|冷蔵で1年保存も可能!
- ドリンク用の梅酢は冷蔵保存が基本
密閉できるガラス瓶で、1年ほど美味しく保てます。 - 梅の実は常温OK(干した場合)
酸に強い容器(陶器・ホーローなど)に入れ、直射日光を避けて保管。
さしすに漬けたままの場合は、長時間おくと果実がとろけてしまうので1年を目安に食べきるのがおすすめです。
まとめ|さしす梅漬けと梅酢ドリンクで梅仕事デビュー!
「さしす梅漬け」は、塩だけで漬ける梅干しに比べてカビにくく、手間も少ない梅仕事です。
さらに、残った梅酢がドリンクや料理に活用できるのは大きな魅力。
「甘酸っぱい味が好き」「酸っぱすぎるのは苦手」「梅仕事は初めて」という方にもおすすめ。去年我が家も2㎏作りましたが、美味しくてあっという間になくなりました。
まずは少量(500g)からでも試してみてくださいね。
>>もっと梅仕事を楽しみたい方は【Amazon本】私の梅仕事 (天然生活の本)もおすすめです。
他の梅のレシピもあります。よろしければこちらもどうぞ↓
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