【簡単】梅の追熟は熱湯で時短!自然追熟との違いと使い分けのコツ|実際にやってみた体験談つき

梅 追熟熱湯で時短 梅しごと
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写真提供:筆者

青梅はそのままだと果肉がかたく、酸味も強め。でも、数日置いて追熟させることで、香りが増し、味わいもまろやかになります。

追熟は、加工しやすくなるので、梅干し・ジャム・シロップづくりの仕込み前には欠かせない大切な工程です。

実際にやってみて感じたのは、追熟させた梅は手触りからして違うということ。ふっくらやわらかくなっていて、梅の甘い香りがキッチン中に広がるります。

この香りを感じた瞬間、「あ、今が仕込みどきだな」と自然にわかるようになりました。

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追熟で得られるメリットは?

  • 香りが豊かに
     青梅では感じにくい甘くてフルーティーな香りが立ちのぼります。
  • 果肉がやわらかくなる
     梅干しやジャムを作るときの潰しやすさがまるで違います。
  • 酸味がまろやかに変化
     ツンとした刺激が減り、食べやすい味わいに。
  • 梅酒やシロップにも好影響
     エキスが出やすくなり、深みのある味わいに仕上がります。
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自然に追熟させる方法【自宅でやってみました】

私が最初にやってみたのは、スーパーで買った青梅を使った自然追熟。次のように進めました。

  1. 買ったらすぐ袋から出す
     袋の中で蒸れてしまうとカビの原因になるので、まずは取り出します。
  2. 新聞紙の上に並べて風通しのいい場所に置く
     私は玄関近くの直射日光が入らない場所を使いました。おすすめは段ボールに新聞紙を敷き、梅を重ならないように並べておきます。
  3. 軽く新聞紙をかぶせて乾燥防止
     これをしないと、梅がしわしわに乾いてしまいます。
  4. 1日2回チェック
     朝晩に様子を見て、熟した香りが出てきたら一歩前進。
  5. 3日位で黄色く色づき、甘い桃のような香りに
     緑色が抜けてきて、全体的に黄色になったらそろそろ使い時です。

梅 追熟 1日目

梅 追熟 2日目

梅 追熟2日目

追熟 3日目

梅 追熟 3日目

✔ 追熟完了を見極める3つのポイント

  • 色が黄色っぽく変わっている?
  • 香りが甘くなってきた?
  • 果肉を触ったときにほんのりやわらかい?

この3つをチェックすれば、失敗なく次の工程へ進めます。

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【時短派におすすめ】熱湯で強制追熟してみた!

時間がないときや、「今すぐ梅しごとしたい!」というときには、熱湯を使った強制追熟という方法もあります。

実際に試してみたら、思ったより簡単で驚きました!

撮影:筆者

私がやってみた方法はこちら

  1. 梅をやさしく洗い、水分をふき取る
     表面の汚れを落として、清潔なふきんで拭き取り。
  2. ボウルに入れて、沸騰したお湯をたっぷり注ぐ
     ジュッと音がして、少しずつ梅の色が変わっていきます。
  3. そのまま20秒ほど待機
     黄色っぽくなってきたらすぐに取り出します。
  4. ザルにあげて冷ます
     粗熱を取るだけでOK。急冷は不要です。
  5. まだ温かいうちに梅シロップに漬け込み
     熱湯のおかげで殺菌もできて安心。発酵トラブルも起きにくく感じました。

🔗 梅シロップの正しい作り方&保存方法はこちら
🔗 初心者向け保存容器おすすめ3選

熱湯での追熟、やってみた正直な感想

正直なところ、自然追熟のときのような甘い香りは感じられませんでした。見た目は黄色くなっていても、梅らしいふわっとした香りが立ってこなかったのが少し残念です。

味や食感ついてはまだ仕込み中なので断定はできませんが、現段階では「うまくいったのかな?」というちょっと微妙な気持ちです。

  • 風味が自然追熟とは異なる
    熱湯で急激に変化させるせいか、香りや味に深みが出にくく感じました。
  • 追熟の加減が難しい
    熱湯の温度や時間によって変わるため、初めての場合は特に仕上がりの判断が難しく、やりすぎると失敗しやすいと感じました。

時間がないときや、早く使いたいときには便利な方法かもしれません。ただ、梅の香りや風味を大事にしたい方には、少し物足りない仕上がりかも。

温度や時間の調整がむずかしく、慣れていないと失敗しやすいかもしれません。

梅 追熟熱湯 したもの

熱湯で追熟してみた梅、うっかり時間を長くしすぎて、ちょっと茶色っぽくなってしまいました。
そのままジップロックに入れて、塩15%で漬けてみたところです。どう仕上がるか、少しドキドキしています。

やっぱり自然追熟のほうが好きかも

自然に追熟させた梅は、ゆっくり時間をかけて色づきながら、部屋いっぱいにいい香りを広げてくれます。

その過程を見るのも、梅しごとの楽しみのひとつ。香りや風味の豊かさ、皮や果肉のやわらかさも、やっぱり自然追熟ならではの魅力だなと感じました。

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熱湯追熟と自然追熟の使い分け

作りたいもの追熟の必要性おすすめ方法
梅干し・ジャム◎ やわらかさが重要自然追熟 or 熱湯追熟
梅シロップ・梅酒◯ より風味豊かに青梅OKだが追熟も可
カリカリ梅✕ 固さが必要青梅のまま使用

私はシロップに熱湯追熟を使いましたが、自然追熟よりも色が早く黄色くなり、スムーズに仕込みへ進めて助かりました!

後日、梅干し用にも熱湯追熟をしました。皮や果肉の食感が変わるのか?変化が楽しみです。

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追熟熱湯と自然追熟、結局どっちがよかった?私のおすすめは…

自然に追熟させるのも、熱湯で時短するのも、どちらにも良さがあります。


急ぎたいときには熱湯追熟も選択肢のひとつですが、香り、風味にこだわるなら自然に任せたほうが満足感は高いかもしれません。手間はかかっても、やっぱり自然追熟っていいな、と改めて感じた体験でした。

少し手間はかかりますが、梅しごとの醍醐味を味わうなら、自然の力に任せるのもいいものです。
自分のペースに合った方法で、梅しごとを楽しんでくださいね。

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