
寒さが厳しくなると同時に、暖房や冷たい風による乾燥が気になる季節です。特に唇は皮膚が薄く敏感なため、すぐに荒れやすくなってしまいます。
今回は、2022年11月7日放送のNHK「あさイチ」で特集された、皮膚科医・小柳衣吏子さんが教えるリップケアの秘訣をご紹介します。リップクリームの選び方や塗り方を見直して、しっとり健康的なくちびるを手に入れましょう。
目次
- 唇の乾燥を放置しないで!リップケアの重要性
- リップクリームを使いこなすコツ
- リップクリームの選び方:タイプ別ガイド
- 唇が荒れやすい原因とは?
- 正しいリップクリームの塗り方とタイミング
- リップクリームの形状による違い
- 平野ノラさんのリップケア体験談
- リップクリームの使用期限と保管方法
- まとめ:正しいリップケアでぷるぷる唇をキープ
唇の乾燥を放置しないで!リップケアの重要性
唇の皮膚は他の部位よりも角質層が薄く、刺激を受けやすいため、冬の乾燥や暖房の風によってすぐにカサカサ・ひび割れなどのトラブルが起こりがちです。
- 唇が荒れると痛みを伴うだけでなく、メイクのノリも悪くなる
- 健康的で潤った唇は顔全体の印象を良くしてくれる
しっかりとケアすることで、唇のコンディションを大きく改善できます。
リップクリームを使いこなすコツ
リップクリームでうまくケアすれば、プルプルの唇に生まれ変わる可能性があります。しかし、ただ塗っているだけでは効果が半減することも。唇の状態や塗り方を一度見直すことが大切です。
ダメなポイント:複数のリップクリームを同時使用
つい色々試してみたくなりますが、複数のリップクリームを併用すると、自分に合っていない成分が含まれている可能性があります。
- 1本ずつ試して最適な1本を探す
- 1週間ほど使ってみて良かったリップクリームを1〜3ヶ月継続して使う
自分の肌にあったものを見極め、集中して使うことがポイントです。
リップクリームの選び方:タイプ別ガイド
リップクリームは成分や目的によって大きく3つに分類されます。それぞれの特徴を理解し、自分の唇の状態に合ったものを選びましょう。
リップクリームの3つの分類
- 化粧品タイプ
- 主に保湿ケアが目的
- 唇に特別なトラブルがない方におすすめ
- 日常的に美しい唇を保つために使う
- 薬用(医薬部外品)タイプ
- 乾燥による軽度の皮むけや荒れを予防するために最適
- 普段から乾燥しがちな方におすすめ
- 医薬品タイプ
- 深刻な唇の荒れ、炎症、ひび割れなどの症状がある場合に使用
- 症状の改善と予防を同時に行う

選ぶときのポイント
1. 成分で選ぶ
- 皮むけ⇒ビタミンB群(代謝を促進)
- ひりひり痛い・はれ⇒グリチルレチン酸(消炎作用)
- くすみ⇒ビタミンE(血行促進で赤みをサポート)
また、保湿成分としてシアバターやホホバオイル、アロエベラなどが含まれているものを選ぶと効果的。天然由来の成分やパラベンフリーなど、敏感肌向けの商品もあります。
2. テクスチャーと使用感
- 軽いテクスチャー:べたつかず日常使いにおすすめ
- 重たいテクスチャー:乾燥がひどい場合や夜間の集中ケアに
3. 日焼け止め効果があるか
- SPF値:SPF15以上あると紫外線から唇を守りやすい
- UVA/UVB保護:広範囲のUVをカットできるかチェック
UVカット成分によって唇が荒れる方は、白色ワセリンやシアバター配合など、保湿成分中心のリップクリームを使うと安心です。
唇が荒れやすい原因とは?
唇は角質層が非常に薄い上に、乾燥や刺激を受けやすい部分です。以下のような習慣や環境も唇の荒れを招く原因になります。
- エアコンの風を直に受ける、野外に長時間いる
- リップクリームや口紅をゴシゴシ強く塗る
- 無意識に唇をなめる、噛む、触る
- 乾燥肌やストレス、不規則な生活習慣
まずは自分のクセや生活環境を見直し、荒れにくい環境を作ることが大切です。
正しいリップクリームの塗り方とタイミング
小柳衣吏子さんの監修のもと、効果的にリップクリームを塗る方法をご紹介します。正しい塗り方を知るだけで、唇のコンディションは大きく変わります。
基本の塗り方(皮膚科医監修)
- やさしくくるくる塗る
- 唇の縦じわ・横じわに入り込むように、ソフトタッチでくるくると塗る
- 血行が促進され、唇のトーンアップも期待できる
- 口角を忘れない
- 上下それぞれ往復し、口角もしっかりカバー
- こすり過ぎず、丁寧に摩擦を最小限に
- 乾燥がひどい人はワセリン重ね塗り
- リップクリームの上からワセリンを塗ることで保湿力アップ

1日の塗布回数と注意点
- 1日に3〜5回を目安に塗り直す
- 外出が多い方は5回程度塗り直すのが理想
- 塗りすぎは摩擦の原因になるため、適量をこまめに塗るのがベスト
鏡を見ながら塗るとムラが防げます。ティッシュペーパーを唇にそっとあて、薄くくっつく程度なら十分に塗れているサインです。
塗るタイミング
- 朝:スキンケアの最後に塗って日中の乾燥を予防
- 食事や歯磨きの前後:唇に触れる習慣の前後で塗り直すと◎
- 外出前:紫外線や乾燥から唇を守る
- 就寝前:たっぷり塗ってナイトケア
リップクリームの形状による違い
- スティックタイプ
- 手軽にサッと塗れるが、塗りムラが出やすい
- チューブタイプ
- スティックとジャーの中間で扱いやすい
- ジャータイプ
- 指でしっかり塗れるので保湿力が高い
- 夜の集中ケアや乾燥が強いときにおすすめ
平野ノラさんのリップケア体験談
番組ゲストの平野ノラさんは、唇の荒れに長年悩み、1日に何度もリップクリームを塗っていました。しかし特殊なカメラで観察すると、部分的に塗りムラがあることが判明。そこで塗り方を改善し、1週間実践したところ…
- 皮がむけなくなり、ふっくらした唇に
- 血色が良くなり、見た目が大きく変化
唇の細胞は約3〜4日で新陳代謝が起こるため、正しいケアを続ければ1週間程度で大きな効果を感じられます。
リップクリームの使用期限と保管方法
リップクリームは未開封であれば3年間は保存が可能な商品が多いですが、開封後は酸化や雑菌の繁殖を防ぐためにも1シーズンで使い切るのがおすすめ。
- 高温多湿を避け、直射日光を当てない
- 開封後は早めに使い切る
特にジャータイプは直接指を入れるため、汚れや雑菌が混入しないよう清潔な手で使用することを心がけましょう。
まとめ:正しいリップケアでぷるぷる唇をキープ

冬の乾燥や暖房による影響で、唇のコンディションは悪化しがち。しかし、自分に合ったリップクリームを選び、正しい塗り方を実践するだけで、驚くほど短期間で改善が期待できます。
- ポイント1: 自分に合った1本を見つけて集中使用
- ポイント2: 唇全体にムラなく、やさしく塗布
- ポイント3: 1日に3〜5回を目安にこまめに塗り直す
毎日のケア習慣を見直して、乾燥やひび割れ知らずの健康的なくちびるを手に入れましょう。少しの工夫で、ぷるんとしたリップがあなたの印象を一段と魅力的にしてくれます。
ぜひ、今日からリップケアを見直してみてください。数日後には、みずみずしく魅力的なくちびるを取り戻せるはずです。気軽に始められるケアだからこそ、コツコツと継続していきましょう。
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