NHK Eテレで放送されている、SixTONESがMCを務める「バリューの真実」。
「バリューの真実」は、高校生を主役とした”いろいろな価値観を楽しむ”知的エンターテインメント番組です。7月5日の放送では、成功体験をもとに失敗しない「暗記術・記憶術」の方法が紹介されました。
脳科学者の瀧靖之さんから、覚え方の方法をSixTONESと一緒に教えていただきました!
一夜漬けってどうなの?
ちゃんと寝ないと記憶が定着しないんだって
ここでは、記憶を定着させるための効果的な方法を紹介します。
暗記術・記憶術 覚え方のメカニズム
暗記、記憶の認知特性「診断テスト」
人にはそれぞれ、自分にあった記憶方法があります。それを認知特性と呼びます。認知特性には【聴覚タイプ】【視覚タイプ】【文字・言語タイプ】の3タイプがあります。ここでは、どのタイプかわかる診断テストをしてみましょう!
次の10個の質問に答えて下さい。ABCの3つから選択し、多かったものがあなたのタイプです。
質問① 初めて行った場所であなたは?
A 案内図や地図を見れば感覚的に目的地へたどり着ける
B 案内図を見て右、左、まっすぐ・・・など経路を確認しながら向かう
C 係員や駅員などに行き方を聞く
質問② 小学校1年生の時の担任の先生を思い浮かべてください
A 顔や立ち振る舞いが思い浮かんだ
B 思い出やエピソードが思い浮かんだ
C 声色や話し方が思い浮かんだ
質問③ 授業のノートであなたが一番好きなのは?
A マーカーで色分けやイラストなどを加えたノート
B 要点を端的に記し関係性などを図にしたノート
C 先生が話したことをそのまま書き取ったノート
質問④ 小学校の運動会のことを思い出してください
A 印象的だった場面を思い出す
B 楽しかったり辛かったりした出来事を思い出す
C 流れていた音楽やリズム歓声を思い出す
質問⑤ 新学期 クラスメートの自己紹介は何が一番頭に残りますか?
A 顔や見た目の雰囲気
B 自己紹介の内容やエピソード
C 声や話し方の癖
質問⑥ 最も古い記憶をイメージしてみて下さい。
A 自分の目から見た場面
B 楽しかったり悲しかったりした出来事や気持ち
C 子守歌や絵本を読んでもらった音の記憶
質問⑦ 目を閉じて10秒間でできるだけ多くの野菜を思い浮かべてください。
A 野菜の写真やお店の野菜売り場をイメージした
B 使われている料理や野菜の種類ごとに連想していった
C 50音順で「あ」から順番に名前を思い出していった
質問⑧ 小学校に入る前に一番好きだった遊びは?
A 絵を描く
B 読書やごっこ遊び
C 歌を歌う
質問⑨ 授業で何か発表する時あなたなら?
A 写真やイラストをメインにして見せる
B 図などを入れつつ主に文章を駆使して読ませる
C 資料は最小限にして口頭で発表する
質問⑩ 英語の学習法であなたにとって一番しっくりくるのは?
A 動画教材や洋画など映像で学ぶ
B 文法重視 文の構成など理論で学ぶ
C 音読やリスニング教材で学ぶ
暗記、記憶 あなたはどのタイプ?
Aが多かった人
【視覚】を通して記憶するのが向いているタイプです。
- おススメの覚え方
思い浮かんだイメージを絵に書いて覚える。
図やイラストの多い参考書を選ぶ - 最近の高校生はSNSやスマホなど視覚情報に触れる機会が多く視覚タイプが増えている。
Bが多かった人
【文字・言語】を通して記憶するのが向いているタイプ。日本人に最も多いタイプです。
- おススメの覚え方
要点をノートにまとめストーリーで覚える。
年表や相関図で覚える。
Cが多かった人
【聴覚】を通して記憶するのが向いているタイプ
- おススメの覚え方
教科書やノートの内容を自分で録音して聞く。
何度も繰り返し声に出して覚える。
自分では気づきにくい非効率なクセや、一番伸びる効率的な勉強法が分かればいいですよね。
ちなみに私はAでした。絵やイラストで覚えるタイプということで妙に納得しました。
暗記術・記憶術 記憶定着の成功例
成功例1聴覚を生かした覚え方(聴覚タイプ)
聴覚タイプの人の成功例です。
ポイントは記憶の定着!
- 解答時間の3秒間の空白時間が思い出す訓練になる
- 思い出す能力を鍛える
- 1つの問題を3回くり返し録音(回数大事)・・・人は覚えた情報をかなりの割合で忘れる。
- 繰り返し学習すると、同じ情報が何度もやってくると記憶が定着しやすくなる
- 通学中、スキマ時間など、
- 慣れてきたら2~3倍速でやってみる
- 自分にあったやり方が記憶の効率を上げる
以上のやり方で英語のテストの点数が大幅アップした例も!
繰り返しが大切なんですね↓
成功例2成績が急上昇 語呂合わせ世界史(文字言語タイプ)
- 自分で世界史の語呂合わせをつくってみる
- 年号を覚えるだけの語呂合わせの本はたくさんある。
- 歴史的な意義や背景が受験では必要になる。
- 例えば、
紀元前1379(意味なく)行くな(イクナートン)アメ(アメンホテプ4世)余る(アマルナ)
これは、「紀元前1379年にアメンホテプ4世はアマルナに遷都しイクナートンと改名した。」ということを語呂合わせにしたものです。年号以外の要素も詰め込んだ「マルチ語呂合わせ」です。リズム感、語感、自分だけわかればよいという割り切りでつくりましょう。
ポイントは?
たくさんの手がかり(フック)が語呂合わせの中にはいっており、脳の記憶に泳いでいる情報をフックで釣り上げられるようになったからだそうです。
成功例3語呂合わせでカバーできないものは 暗記ドア(視覚タイプ)
マルチ語呂合わせにも限界があります。キーワードが多すぎる場合などがそうですね。そういう時にどうするか?
- 覚えられないものを問題にして付箋に書いて家中(トイレ、冷蔵庫、リビング)のドアに貼る
- 答られないとドアをあけてはいけないとルールに
- 答は裏面に書き、答える時間は3秒以内
- 答えられなった問題は目立つ色の付箋に変えもう一度張り出す
- 楽しみながら覚えられる。
ポイントは?
付箋の色、貼ってある場所が記憶を思い出させる強力なフックになっている。
成功例4 好きな子に勉強を教える
これはタイプに関係ない究極の記憶術だそうですよ。
- 教えるうちに自分自身も高得点をとれるように
- 人に説明して反応をもらえるのはうれしい
- 知識の定着率が高まる
- 記憶と感情は非常に密接な関係がある。
- だから、好きな人に教えるのは海馬の働きがアップ!
確かに、モチベーションが高くなることで集中力も増して記憶力もアップしそうですね。
まとめ
3つの認知特性タイプとその成功例を紹介しましたがいかがでしたでしょうか。受験勉強など勉学で使えるのはもちろんですが、記憶力に衰えを感じる中高年にとっても参考になるのではないでしょうか。まずは、自分のタイプをしって、それからは繰り返し脳に記憶を定着させるということが大切ですね。さっそく自分もやってみます!
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