冬の乾燥肌は、しかたがないと思っていませんか?スキンケアや食生活など、生活習慣をアップデートすることで、1年中潤う肌をつくる乾燥肌対策を「美肌は一日にしてならず!」と語るマイナス24歳肌の皮膚科医・日比野佐和子さんに、乾燥肌対策を教えていただきます。
乾燥肌の原因 対策は? 皮膚科医・日比野佐和子さん
年齢とともに肌の「パリパリ乾燥」を強く感じませんか?肌に潤いを保持する成分の減少や、生活習慣が原因で乾燥しやすくなっているかも?(皮膚科医・日比野佐和子さん)
メカニズム
バリア機能である角質層が加齢や睡眠不足でバリア機能が低下。その水分が保たれないとしわや毛穴の開きができる。フルーツが乾燥が減ってしわしわになるのと同じ現象。目の周りは皮膚が薄い為乾燥しやすい。
肌をこする
肌のこすりすぎはよくない。特に目の周りなど肌の薄いところは要注意。
糖分・油のとりすぎ⇒腸内環境の乱れ
「糖化」といって、過剰な糖質の摂取により、体内で糖質とタンパク質が結びつき老化物質を生成する。糖化がおこることで皮膚の弾力性がなくなる。
スナック菓子や加工品に多い酸化した油は腸内環境を悪くする。腸内環境は重要。腸内で悪玉菌が優勢になると基礎代謝が下がり、血液の循環が悪くなって乾燥肌の原因になる。
睡眠の質が悪い 寝室の乾燥
腸内環境を整えることは睡眠の質を上げることにもつながる。なぜなら、脳内の神経伝達物質「セロトニン」は精神を安定させる働きがあり、約95%が腸内で作られる。
セロトニンがメラトニンという睡眠の質を向上させる物質に変わる。
食生活の乱れ・偏り、喫煙
加工食品が多いのもよくない。
乾燥肌対策
肌のバリア機能を守る
角質層は0.02mmしかない。ラップと同じくらいの薄さ。
スキンケアでは「セラミド」が入っているものを使うとよい。セラミドは角質に入っており水分を保持する効力がある。セラミドは20代には減少し50代になるとピーク時の半分に。よってセラミドを補うことが必要
洗浄力が強い界面活性剤が入っていない洗顔料がよい。
泡で洗う泡洗顔の方法
逆さまにしてもおちないような細かい泡をつくる。細かい泡ほど汚れを吸収しやすく、肌の負担も小さい。
正しい洗顔方法
洗顔後のケアの方法
・化粧水はできるだけ早く保水成分をつける。洗顔後5分以内に保水を!
・化粧水は重ね塗りをする。
・目の周りは中指と薬指の腹で。
・ハンドプレスで顔を温めるのがポイント。手のひらを重ねて少し温めてから肌に手をあてる。
乳液、クリームの塗り方
ランゲルラインとは細胞分裂に生じた皮膚割戦のこと。ランゲルラインにそって塗るとよい
まず乾燥の早い目元から。上から順に肌をこすらないように優しく塗る
腸内環境を改善する食事
ヨーグルト
ヨーグルトを38℃くらいに温めるのが効果的。夜に食べるのが効果的。ヨーグルトは色々な種類のものをたべるのが効果的。
卵
睡眠の質を上がるのが卵。朝がおすすめ。卵のタンパク質に含まれるトリプトファンが夜になるとセロトニン、メラトニンに変化するので良質な睡眠に。2個食べるとより効果的。
スキンケアのQ&A
シートマスクの使用時間は長めにすると効果あり?
推奨時間を守るのが良い。長時間シートマスクをつけると、皮膚巻くとなる皮膚がながれて逆効果。
休日のメークはしなくていい?
部屋の中でも紫外線は注いでいるので、肌の老化に影響するのでベースメークした方がよい。素肌になっていることで乾燥肌になったり老化につながったりする
朝の洗顔は水洗いでもいい?
睡眠中に参加した皮脂が肌に残ったままだとしみなどの原因に。洗顔料をつかうのがよい
就寝時メークをおとしてそのままでもいい?
メークをおとしてそのままだと肌がむき出しになるので、メークをしたままのほうがまだよい。
かゆみケア
健康な肌はかゆみは感じないが、乾燥した肌は刺激が肌の深部にたっするのでかゆみを感じる。
入浴法
タオルでごしごししない。手で石鹸の泡を滑らせてやさしく手洗いしましょう。
皮膚が多い背中は腺100%のタオルで。
温度は38~40℃ 20分以内
暑い風呂、長湯はかゆみを増すことも。
保湿
尿素配合がおすすめ。肌のターンオーバーを助け水分保持量を高めます。
塗り方⇒末端から細かく横向きに塗る、くるぶしかかと、ひさ、肘などは円を描きながらしっかり塗る
まとめ(あしたも晴れ!人生レシピ)
冬の肌対策について色々教えていただきましたが、どれも比較的簡単にできそうです。あとは継続ですね。実験では2週間でかなりの効果が出ていたので、効果がでればやる気が出て続きそうです。
とりあえず食事と睡眠に気を付けてみよう。
日比野先生の著書です。おすすめします↓
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