2023年10月30日に放送された内容をお伝えします。
食事の時に先に野菜を食べる「ベジファースト」食後の血糖値上昇の抑制、脂肪がつきにくくなると言われています。
ところがその効果をより上回る効果の食材が海藻なのだそうです。
しかし、私たちがまだ知らない魅惑的な「海藻パワー」が存在します。この記事では、海藻が持つ驚くべき効能と、日常生活での活用方法について掘り下げていきます。
アルギン酸の驚くべき健康効果とは?
アルギン酸とは?
海藻に含まれる成分、アルギン酸についてご存知でしょうか?この成分は、特に褐藻類(昆布やわかめ、ひじきなど)に豊富に含まれる多糖類で、水に溶けやすい性質があります。
例えば、とろろ昆布。これは昆布を極薄に削ったもので、アルギン酸やグルタミン酸といった旨味成分がたっぷりと含まれています。通常の昆布では出し切れない栄養素が、摂取できるようになっているそうです。
アルギン酸がもたらす健康効果
アルギン酸は、腸内でゲル状になり、血糖値の上昇を抑えたりします。
1. 水溶性食物繊維としての役割
わかめや昆布など「アルギン酸」という水溶性食物繊維が含まれています。このネバネバ成分は水に溶けてゲル状になり、腸の壁に膜を作ります。
その結果、糖質の吸収を阻害して血糖値の上昇を抑えてくれます。
2. 食事の最初に海藻を食べる「海藻ファースト」の効果
食事の最初に海藻を食べることには、特別な理由があります。血糖値の上昇がゆるやかになります。
アルギン酸がゲル状になって腸内でゆっくりと流れ、糖質の吸収を抑制するそうです。血糖値の上昇がゆるやかになります。
レシピ とろろ昆布で作る、栄養豊富な海藻ペースト
とろろ昆布を使った、海藻ペーストのレシピを紹介します。
とろろ昆布の海藻ペースト
とろろ昆布の海藻ペーストは、手軽に作れるのが魅力。さまざまな料理に使えますよ。
海藻ペースト
材料(作りやすい材料)
とろろ昆布:5g
ベーキングパウダー:5g
湯:50ml
作り方
- ボウルにとろろ昆布を入れ、ベーキングパウダーを振りかけてよくまぶします。
- 湯を少量(約半分)加えて混ぜ合わせます。次に、残りの湯を加え、とろろ昆布の繊維が完全になくなるまでしっかりと混ぜます。
アルギン酸の健康効果を活かした、新しい食の提案を楽しんでください。
しっとりだし巻き卵
簡単に家庭で作れる、海藻ペーストを使ったレシピを2つ紹介します。
時間が経ってもしっとり。
しっとりだし巻き卵
材料(作りやすい分量)
海藻ペースト:20g
卵:3個
だし(市販のだしの素を表示通り溶いたもの):60ml
サラダ油:適量
作り方
1.海藻ペーストが入ったボウルに出しを数回に分けていれ溶く。
2.溶いた卵に(1)を加え混ぜる。
3.卵焼き器に油を入れ、よく熱する。(2)を玉杓子1杯分流し入れ底の部分がやけてきたら手前に箸で巻いていく。
4.油をひき、卵液を流し入れ、巻く作業を繰り返す。
だし汁あふれる 和風ハンバーグ
だし汁あふれる 和風ハンバーグ
材料(2人分)
海藻ペースト:60g
合いびき肉:200g
玉ねぎ(みじん切り):20g
だし(市販のだしの素を表示通り溶いたもの):4分の1カップ
塩こしょう:適量
サラダ油:適量
作り方
1.ボウルにひき肉をいれ、塩こしょうし、よく混ぜます。玉ねぎを加えさらに混ぜる。
2.(1)に海藻ペーストを加えよく混ぜる。
3.(2)にだしを加え混ぜる。
4.手にサラダ油をつけ、(3)を4等分し、中の空気を抜きながら俵形にまとめる。
※柔らかく割れやすいので小さめに形を作るのがよい
5.フライパンを熱してサラダ油をひき、(4)を並べ蓋をして中火で2分ほど焼く。焼き色がついたら裏返し、再び蓋をして弱めの中火で5~6分焼く。
6.蓋をとって竹串を刺し、住んだ汁がでてくれば出来上がり。
まとめ:海藻の隠された力を再発見
今回、私たちは海藻、特にアルギン酸が豊富な褐藻類の驚くべき効果がわかりました。
とろろ昆布を使ったユニークなレシピの紹介から、海藻が持つ水溶性食物繊維としての役割、血糖値のコントロールに至るまで、海藻の様々な効果がありましたね。
海藻ペーストは、とろろ昆布とベーキングパウダーをお湯で混ぜるだけで作れるので、簡単です。
卵焼きやハンバーグの具材にもいいので、試してみて下さいね。毎日の食卓に海藻を取り入れて、みてはいかかでしょうか。
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