【美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室】悩める40代、50代女性 NHK2月24日

美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室2月 雑記
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美輪明宏さんが豊富な人生経験からあなたのお悩みに寄り添います。その美輪さんの言葉にヒントをみつけるべく、モヤモヤを 美輪さんに思い切ってぶつけてみましょう。

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相談者は婚約者と別れ住職として一人でやっていけるか

美輪さん:美 相談者さん:相 高瀬アナ:高

お悩み「これからの進路について」

相:私はお寺の住職で、バツ2のシングルマザーです。2度目の離婚の後に14年付き合った婚約者がいましたが、先月お別れしました。

今は父も健在ですが77歳で、今後一人でお寺を切り盛りしていく自信もなく、別れた婚約者は今でも私を支えたいを言ってくれます。

元婚約者は今も僧侶の資格取得の勉強中。そんな彼との結婚をあきらめてよかったのか もやもやしています。

美:過去の人はなぜ離婚したのですか?

相:1人目は、嘘つきでお金を使い込んだ。2人目は、弟は家を継がないと言っているので、私が帰らなければいけないかもしれない。「ついてきてくれる?」と聞いたら「もちろんいくよ」と言ったが、結婚したら「結婚するためのうそだ」と言われた。結局、実家を取って、離婚して実家に帰りました。

高:なかなかの波乱万丈感がありますね。

相:私が継がなくても、本山に入りたい僧侶はいるので、来てもらうことは可能なんです。でも新しい方のおうちになってしまうので実家がなくなる。それで私は帰ってきました。

実家に帰ってきた相談者は誠実な男性と出会い3度目の結婚を目指しました。
しかし、父親の反対
結婚の条件をいくつか出されました。その中にお坊さんの資格を取るとういう条件も。

美:それで、彼はやるっていってるんですか?

相:そうですね、普通の人でしたので僧侶の資格を取るのに抵抗があった、4年前から通信教育で勉強を始めた。

美:今時、そんな人がいると、お思いですか?

相:そこが悩みです。

美:お子さんは?

相:子供は2人いて懐いています。特に下の息子は3歳から付き合っているので、半分パパでいいんじゃないか、育ての父親のようになっている。

美:へー、良い方なんですね。ほかの男がのこした子供を普通かわいがりませんよね。人柄がいいってことですよね。

相:はい。優しいし、一緒にいると助かります。

美:どこが、いけないんですか?

相:別れた原因は、私の中に愛情がなくなり、愛がなくなり、情しかなくなってしまった。1度目、2度目とも妊娠が分かってからの結婚でしたので、今47歳で妊娠する可能性もほとんどない中、情だけで結婚していいのものか、というのがありました。

美:それは長い間つきあっていると男女の関係も、いい人同士の人間同士という間柄で暮らすのが一般的な常識ですよね。恋愛感情だとか、そういったものは欲しがる方がおかしいと思うんですよね。

高:子供たちはなんといってます?

相:下の子は懐いていますし、一緒に住みたがっていた。正直婚約を解消したときにすごいスッキリした思いもあって、私は実は別れたかったんだと思った。

美:フゥフッフッ、母親というより、女なんですね。あなたおいくつ?47歳、じゃあまだ女性としての未練があるわけですね。

相:あります。

美:で、また違う男を恋愛関係になりたい、と次の人を見つけようと思っていらっしゃるのね。

相:否定はできません。

高:お見通しですね。

美:お見通しというより、それが本音。そこに全部原因がある。そのお寺の跡取りとして、覚悟はどうなんですか?お寺を他に譲って自分は一般に女性として生きていく、という方法、お考えになってらっしゃるんじゃない?

相:実はそこも悩みです。

婚約解消をきっかけに女性としての幸せを求めている自分に気が付いた、相談者さん。
お寺を守るか、女性の幸せをとるか揺れ動いています。

相:自分はどうしたいのか思い始めてしまった。

美:思わなきゃよかったのに。

相:そうですね。気づかなければよかったんですけども。

美:私なんか言える資格はないけれど、彼と一緒になって、お寺を継ぐ、全部うまく収まるんですよね。

相:そうなんですよね・・・。

美:どちらを取りますか?

相:今の気持もままお寺を続けることも難しくはないですが、もっとやる気のある方がやった方がお寺のためではないかという思いも、実はあります。

美:ただ、別の人をよこしてくれることになったら、おうちがなくなるわけですよね、それは大変ですよね。経済的に成立しますか?

相:うーん。

美:それだけの責任感を頭の中に入れて、行動に移すかどうか、それだけの話です。

相:はい。もし、お寺を辞めても、この仕事がほかで続けられるのであれば、どこかの住職ではなく、役僧(住職など補佐や雑務を行う僧侶)として続けることも視野にある。アルバイトでもなんでもしていくのは可能かと思っています。

美:強い方なのね、あなた。

相:そんなことないです。とても弱いと自分では思ってます。お豆腐のようなメンタルだと思ってます。

美:っはははは。そんな固い豆腐って食べたことありません、歯がたたない。

相:やらなければならないこともたくさん見えてきたので、きちんと考えます。

美「責任感を頭に入れて、行動に移すかどうか それだけの話です。」

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50代の相談者 恋人との別れ、深い孤独を感じる

50代の相談者。恋人と別れ、これまでない孤独感を感じていて、今はただ家と職場を往復する毎日だけの日々を送っています。前向きになれない自分にもやもやしています。

お悩み「孤独感を感じる、前向きにになれない自分にもやもや」

相:私は一人暮らしをしております。結婚歴もなく、子供もいません。ようやくお付き合いした方と、去年お別れしました。9年ほど付き合った。

美:9年ですか?

相:実家はありますが、頼れるところはもうなくなったと思うと、とても不安になったり孤独を感じる。不規則な仕事をしているので、友達とも疎遠になってしまって・・・。

美:お仕事はどんな?

相:介護士です。

美:素晴らしい仕事じゃないですか、大変な仕事ですね。もうナイチンゲールですね。

相:いえ、とんでもないです。

50代で破局 彼氏の借金

美:それで?どういうことで別れたんです?

相:あのー、付き合って3年くらいの時、彼の借金がわかり、それをきっかけにだんだん彼を尊敬できなくなり、ギクシャクし始めて私も冷たい態度を取るようになった。

美:金の切れ目が縁の切れ目。

相:「お金を貸して下さい」と泣きながら言われたんですけど、その額は30万。

「ずっと言えなかったんだけど貸して下さい」といわれたんですが、お断りして、私がお金を貸さないことによって、彼が変なことを考えたら嫌だと思い、あげたつもりで「10万なら出せます」と言った。
結局彼は、「そんなことを言って悪かった」と言ってお金は受け取らなかった。

美:良い方なんですね。お金はなんの借金だったんですか?

相:学生の時の奨学金と生活費です。

高:6年もその後続いたわけですね、何か惹かれるところ、安心するところがあったんですか?

相:気を遣わなくていい、と思っていました。

高:そのまま付き合うという道はなかったんですか?

相:話がかみ合わなくなって・・・。

相談者は結婚という形にこだわることなく、彼に対しては、生涯を共に過ごすパートナーになってほしいと思っていました。
しかし、彼は恋人以上の関係は望んでいませんでした。

相:私たちの付き合い方に対しての考え方がかみ合わないから、ケンカも増えてきたし、お別れした方がいいんじゃないのっていって「そうだね」となりました。

50代介護士 愛情がない?

美:付き合っている人が良きパートナーだと思いませんでした?

相:私の考えとはちょっと違うなって。

美:わかった。愛情が全然ないのね。泣きながら男が大変だ、人として愛情があれば、自分にできることがあればやってあげるものですよ。それがならなかったというのは、あなたの愛情が足りなかったんです。

相:足りなかったんですかね。

美:そう。情がなくて、自分を守ることだけしか考えてなかった。頑固なんですね。

相:私ですか?

美:自分の意思、自分の生涯の生活の仕方とか自分のことばかり、そう思いません?

あなた向きにピッタリな人、はじめからそういう人はいませんよ。一生いないでしょうね。見つかりませんよ。

だからこれからも、一人で生きていく覚悟はしないといけませんね。その愛情を持てないんだったら。

相:そうやったら持てるようになりますか?

美:与える愛情。相手のためになるように。犠牲を強いることはないように、負担にならないように、苦労させたくない。その愛が介護の仕事に一番向いているんですよ。

相:そっちで使ってるんですかね。

美:そっちで使い切っちゃしょうがない。それを、彼にも、あなたを愛してくれたんだから、愛を返すべきだった。その愛を返さなかったってわけ。

相:はい。

美:おわかり?みんなあなたに原因があるの。これからどんな男の人が出てきても、そんなあなたには、だれも付き合ってはくれませんよ。

相:はい。

美:自分も相手のことを幸せにしてあげよう、とにかく愛の方へ重点を置くことですよ。

相:はい。

美「愛してくれたんだから、あなたも愛を返すべきです」

美:お役に立つかわからないけれど、人間は暇になるとろくなことがないの。

相:だから変な事を考えるんですかね、孤独だとか。

孤独を克服するために

美:クラシックとか、なにか好きなものはおあり?

相:クラシックとかはあんまり聞かないんですけど。

美:絵はお描きにならないの?

相:絵、描かないです。

美:描いてみようと思わない?

相:そこまでは考えてないです。

美:小説を書いたり、詩を書いたり、俳句を書いたり、スポーツだってそうですよ。

そういう情緒的なちゃんとした文化があれば退屈しません。そういうものを通じての仲間や友達は本物が多いんですよね。心のための健康のために文化があるんですよ。そこに目を転じてみたらいかが?

相:はい。チャレンジしてみます。

美:頑張ってみて下さい。

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愛のお便りコーナー

相談者:ケチな自分に悩んでいます。旅行の計画中に予算オーバーになりそうだとわかった途端、行きたくなくなったり、大好きな歌手のCDは中古品を買って安く済ませたり、デートでは私が出すねといいながら、彼がださなくていいよと言うと、お金が惜しくて甘えてしまいます。
いつかこんな自分を見透かされ、周りの人が離れていくのではと不安です。何か助言をいただけますと幸いです。


美:なんの心配もいりませんよ。節約大賛成。この人は節約家という言葉をご存じないのかしらね。ケチと節約とは違う。節約家は出すべきところを考えて、最小限に食い止めるとか。合理的な人が節約家なんです。今の世の中、あれも値上げ、これも値上げ、いろんな品物が値上げになってるでしょ。先に先手を打っておく、節約してないとやっていけないわね、節約に通じるから美徳。
高:ちなみに美輪さんは節約家ですか?
美:浪費家ですね(笑い)

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まとめ

美輪さんの微笑みをたやさない柔らかい雰囲気と相談者さんとのやりとりにいつも癒されます。まっすぐに相談者の方に向き合い、自分の考えを述べる。そこに相手のために、という愛を感じます。

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