NHK日曜美術館の2023年新年第1回が元旦9:00から放映されました。2023年注目の展覧会や芸術祭、そして出会える名作は?豪華プレゼンターたちが熱く語る!
プレゼンターは、瀬戸康史×エゴン・シーレ、滝沢カレン×さくらももこ、井浦新×円山応挙などとなっています。
滝沢カレンの人生の教科書・さくらももこ
滝沢カレンさんのさくらももこ好きは有名な話みたいです。『もものかんづめ』(さくらももこ著/集英社文庫)をはじめとするさくらももこさんのエッセーは、今までも、これからも、一番好きな本ということで公言されています。
カレンさんが高松市のさくらももこ展を訪問します。約300点の原画や直筆原稿を展示。ももこさんは亡くなりましたが、その絵はいまだに多くの人を魅了しているんですね。
カレンさんは友達や家族とのエピソードに自分とまわりの人たちに重ねていたそう。まるこさんいたので小学校生活が楽しめたとのこと。
エッセイも好きで、人が文として書かないもの、そんな言葉を自分の気持ちそのままに書かれているのがすごいという。
例えば、「水虫の女には海も彼氏もぜいたく品なんだ」なんて表現は普通できませんねと。
子供のときに楽しかったものが大人になってそれほどでもなくなるものが多いのに、ももこさんの作品は大人になっても変わらず、また新しい視点で楽しい。だから自分になくてはならないものなのです。
そんなさくらももこさんの展覧会、「さくらももこ展」が2022年11月~12月の香川県高松市を皮切りに始まっています。
さくらももこ展
【横浜会場閉幕!】
— さくらももこ展 (@sakuramomokoten) May 28, 2023
さくらももこ展横浜会場、本日無事閉幕しました。
37日間という期間の中で多くの方にご来場いただきました!ありがとうございました。
次は6月17日(土)~8月23日(水) 静岡市美術館で開催します。
静岡でお会いしましょう😌#さくらももこ展 pic.twitter.com/JDRRAymnIf
今後の予定は、
●横浜会場 2023年4月22日(土)~5月28日(日)⇒終了しました
●静岡会場 2023年6月17日(土)~8月23日(水)
●神戸会場 2023年9月18日(土)~12月28日(木)
●長崎会場 2024年1月19日(金)~3月10日(日)
私は横浜そごう美術館のさくらももこ展に行ってきました。

横浜そごうの地下からい入ったところに展示されていました。コジコジとまるちゃんがお出迎え。

エッセイも面白いですよね。


ちびまるこちゃんの漫画の原画もあり、面白いシーンなどまた読みたくなりました。
さくらももこ展へ。原画や手書きの原稿用紙、アトリエの様子…。ちびまる子ちゃんに会えたようなぬくもりある展覧会。大好きな友蔵おじいちゃんの布製バッジも買えた〜♡ pic.twitter.com/QYo3rMZYL1
— aosaco (@akikaul) June 2, 2023
さくらももこ展に行ってきました
— みなと (@MiNATO31415926) May 28, 2023
コジコジの言葉がくたびれた心にぶっ刺さりすぎて、会場で泣きそうになりました…
「自分は何のために生きてるのか」「何者かにならないといけない」「人生止まってはいけない」っていうガチガチの心を少しほぐしてくれました
こんなマンガなのね、知らなかった pic.twitter.com/89PnIlkvFF
エゴン・シーレとは
- 挑発的でグロテクスな画風は世紀末のウィーンでも物議を
- 28年の生涯。早熟の天才画家
- 生涯で油彩334点、素描2503点の作品を残したが、そのうち約100点が自画像
エゴン・シーレは自画像を中心にしたかなり特徴的な画家です。画風とは全く異なるさわやかな瀬戸康史さんがどこに魅せられたのか気になりますね。
瀬戸康史さんのエゴン・シーレ感
瀬戸さんにとって日々の生活でアートはきってもきれないもの。絵は描き始めると6時間とかあっという間だそう。そんな瀬戸さんが注目しているのがエゴン・シーレ。
8年前にウイーン行ったときにレオポルド美術館で初めて出会い、びびっときたそう。絵を見て初めての経験だったとのこと。
印象的なのは目。目の輝きやくすみなどいろいろな目に惹かれた。いろんな感情がむき出しになっている。
自分が感情をうちに秘めるタイプなので、シーレの絵はいろんなも
のを表にだしているのでうらやましいという感情がある。自分の中に感情をむき出したいというのがあるのかもしれない。
エゴン・シーレ展覧会情報
「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展ウイーンが生んだ若き天才」
2023年1月26日~4月9日 東京都美術館
30年ぶりの展覧会です!
井浦新は兵庫の大乗寺で円山応挙の手のひらに
円山応挙とは
円山応挙(1733-1795)は始め石田幽汀に学び、その後自然の写生に専念したり、西欧の遠近法等の手法を学び、彼独自の新しい画風としての写生画を完成しました。
その写生画はあらゆる階層の人々に支持されて、ついに画壇の第一人者となり、円山派の祖として仰がれています。
応挙が京都で苦学をしていたところ、当時大乗寺の住職であった密蔵上人が才能を見込んで学資を援助したことが縁で、客殿の建築のときに、恩返しとして一門の弟子と共に大乗寺の障壁画を描きました。

大乗寺と円山応挙
大乗寺は兵庫県美方郡香美町、国立公園山陰海岸に位置します。天平17年(745年)に行基菩薩によって開かれた高野山真言宗のお寺です。
円山応挙がまだ無名の頃、当時この寺の住職密蔵上人がその才能を見い出し、銀三貫目を与えたそうです。それをもとに江戸で学び名をなした応挙は、後に息子や弟子を連れてこの寺に戻り仏間他13余りの部屋の襖絵を描いたといわれております。今では「応挙寺」の名で親しまれています。
近年、応挙の研究が進むとともに、大乗寺の障壁画で囲まれる各部屋の空間が立体曼荼羅を構成した、宗教的空間の具現化を意図したものではないかといわれています。
井浦新さんが大乗寺で感じたことは
墨絵だけど光があたると青に見える。怖いです。とんでもないと思います。絵に光があたると本領を発揮しますね。
天才絵師の本領は、日没の後にありました。夜の障壁画を体験。ろうそくの炎でみる応挙の絵は筆のタッチが繊細にわかる。その浮き出るような絵をみていると言葉を失います。墨は墨らしくみえて、昼には見えなかったものが見えてくる。
応挙の手のひらの上で感動いている自分がいる。
大乗寺 円山応挙特別公開
2022年9月上旬、保管先の収蔵庫から13年ぶりに元の客殿に戻されました。2023年3月15日まで特別公開中。
円山応挙が没する3カ月前に完成させた金地に墨画の「松に孔雀図」など障壁画約45点を展示。
まとめ
今年も魅力的な展覧会が目白押しですね。今から楽しみです。
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