
インディ・ジョーンズの新作「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」が15年ぶりとなる2023年6月30日に公開されました!
さっそく初日に見てきましたが、170分の上映時間があっという間に過ぎていきました。
インディの強さ、弱さ、かわいらしさ、勇敢さ、とにかくインディの魅力がてんこ盛りでした。
そんな「運命のダイヤル」の中の疑問点を少し深堀りして考察します。
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
あらすじ(前半)とキャストなど
ハリソン・フォード演じる大ヒットシリーズ「インディ・ジョーンズ」の最新作にしてシリーズ第5作。最後にして、最大の冒険へ。
「人間の想像を超える力”を持つ謎に満ちた伝説の秘宝を巡り、考古学者にして冒険家のインディが、因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる」(以上、公式より)巨匠ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマ曲に乗せて、インディ・ジョーンズ最後にして最大のアクション・アドベンチャーの幕が上がりました。
運命のダイヤルをめぐる第二次世界大戦時のプロローグから物語ははじめり、70歳の定年とともにインディの冒険が幕をあけます。
監督:ジェームズ・マンゴールド
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ, ジョージ・ルーカス
音楽:ジョン・ウィリアムズ
キャスト:ハリソン・フォード, フィービー・ウォーラー=ブリッジ, アントニオ・バンデラス, ジョン・リス=デイヴィス, マッツ・ミケルセン
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 疑問点と考察
「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」の疑問点について考察します。
今回紹介するのは下記の「5つ」。
以下、ネタバレ含みますので注意ください。

考察①映画冒頭はいつのことで、インディは何をしていたのか?
映画冒頭は回想シーンです。
時は第二次世界大戦の大きな転換期となった1944年。有名なノルマンディ上陸作戦(1944年6月6日)の年で、連合軍によるドイツ占領下の北西ヨーロッパへの侵攻作戦が行われ、これを契機としてナチスドイツは敗退していくことになります。
雲行きが怪しくなってきたナチスは各地で没収してきた古代の宝である遺産を大量に持ち去ろうとしていました。それを阻止しようとしたのがインディ・ジョーンズでした。
インディは友人のバジルとともに、遺産の中の「ロンギヌスの矢」を探していました。ロンギヌスの矢は十字架に張り付けられたキリストを刺したと言われる伝説の矢です。
結果、ロンギヌスの矢は複製品でしたが、アルキメデスの「運命のダイヤル」を発見し、ナチスの物理学者であるユルゲン・フォラー博士から奪い取ることに成功。
それが今回の物語のプロローグとなります。
考察②アルキメデスのダイヤルの伝説は実際にあるの?
アルキメデスは、古代ギリシャの数学者、物理学者、発明家で、浮力の発見、てこの原理など、多くの科学的原理を発見しました。
また、本作にも登場する戦争で使用される兵器の設計にも携わっており、「シラクサの防衛戦」でローマ軍を撃退するために、巨大な鉄の爪を使った兵器を発明したという伝説もあります。
アルキメデスのダイヤルとは、太陽光を利用して時間を測定するための装置で、アルキメデスが発明したとされています。このダイヤルは、太陽光が地球の周りを回ることによって、影が移動することを利用して時間を測定することができます。
時空のひずみがわかり、過去へも行けるという伝説的なエピソードは調べる限りでは見つかりませんでした。
考察③ナチスのフォラー博士は結局は何をしたかったのか?
冷酷な物理学者で悪名高きインディの宿敵であるユルゲン・フォラー博士。
元ナチスという過去を持つ科学者で、現在では宇宙工学に携わっている。しかしながら、その本質は、ナチス。
フォラー博士の言葉に「ヒトラーは過ちを犯した。これで私がやり直す」と語る言葉が出てきます。この言葉が意味するのは敗戦したヒトラーに変わり自分がヒトラーになろうというものと思われます。
実際、インディから「お前はヒトラー総統を殺そうとしているのか?」と言われたフォラー博士は「時代を変えるためだ」と答えています。
フォラー博士はヒトラーの失敗を目の当たりにし、第二次世界大戦のきっかけとなった「モノハン事件」の起こった1941年8月20日に行こうとしていました。
自分がヒトラーを殺し、うまく立ち回ることで、世界統一とはいかないまでもヨーロッパの統一くらいはできると踏んでいたのではないでしょうか。
その後の歴史を知っていれば、野望は達成したかもしれません。しかしながら、その目論見は大陸移動という大きな誤算により水の泡と消えるのです。
考察④ダイヤルは2つ存在するの?
インディたちが過去の遡った時、アルキメデスはダイヤルを持っていました。この時点でダイヤルは2個存在していることになります。
そのままダイヤルをアルキメデスのもとにおいて現代に帰ったとすると、現代には2つのダイヤルがあることになります。では、現代にはもうひとつどこかにダイヤルが存在するのでしょうか。
しかし、アルキメデスの棺の中から片方しかなかったことからも現代のダイヤルはひとつと考えられます。
おそらく、「半分に割れたダイヤル」、「未来から人がきた」ことなどから、天才アルキメデスはダイヤルの持つ恐るべき力に気が付いたに違いありません。
それゆえに、現代から持って行ったダイヤルはインディに返し、自分がつくっていたダイヤルも半分にわって封印しようとしたのではないでしょうか。
偶然の産物とはいえ時間を遡れる機械をつくってしまったことにアルキメデス本人が一番驚き、悪用を恐れたのだと思います。
考察⑤ラストと息子とその後?
今回の大冒険だけでなく、過去4作品を通したインディという主人公のラストにふさわしいラストシーンでした。常に死に直面してきたインディが帰るべきところに帰ってきたと感じました。
そのシーンののち、洗って干してあるトレードマークのフェドーラ帽子が映し出されます。そして、それをだれかがさっととります。
これは何を意味しているのでしょうか。フェドーラ帽子はインディの冒険の象徴です。冒険に出るのでしょうか。たぶん違います。今回、時間を遡って過去に行きました。そこで実際に遠い先祖たちの姿をみたインディの中ではこれまでの考古学にかける情熱の全てが満たされたと思います。
そして、そのことは、人は死んでも一人一人が生きていたという事実は本物で、未来につながってきたのだというのを実感する出来事だったと思います。そして、息子が生きてきたことをマリオンとともに肯定的にとらえ、新たな一歩を二人で歩みはじめる、そういう決意の現われのように感じました。
以上が、「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」の疑問点と考察でした。
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