複数の参加者が自由に話し合いながら作品を鑑賞する「対話型鑑賞」、絵のレンタルサービスなどの暮らしにアートを取り入れて、心豊かにハッピーに暮らす方法についてご紹介。ミュージアムグッズ愛に溢れる1000点以上の博物館グッズを収集した主婦 大澤夏美さんも登場します。
最近話題の鑑賞法
参加者が自由に語る”対話型鑑賞法”
複数の参加者が自由に話し合いながら作品を鑑賞する「対話型鑑賞」に取り組む美術館等が増えています。
・日本初の国立美術館で19世紀末から現在に至る国内外の作品を幅広く所蔵
・20年ほど前から所蔵品の対話鑑賞を導入
・対話鑑賞(対面)は整理券制
・オンライン対話鑑賞は抽選制(月1回募集)
・ファシリテーターの方が参加者をサポートしています。
作者や作品名などの情報は伏せて鑑賞。考えたことや感じたことをオープンに話しシェア。否定をしないのがルールです。
ファシリテーターは見解を発言することはなく、参加者が素朴な興味をもって鑑賞できるように促します。
今回はオンラインで、20分ほどで、参加者7名が自由な発言を楽しむようになったところで、作家や作品名など明かします。
みんなで見ると、どんな絵でも面白くみえてくるのが対話鑑賞の魅力。じっくり見ると見えてなかった面白いものに気づくかな、と思います。
互いの意見から作品の見方が広がる楽しみもあります。2枚の絵を鑑賞したのは1時間ほどでした。
対話型鑑賞法とは
1980年代にニューヨーク近代美術館(MoMA)が教育プログラムとして開発。新しい試みかと思いきや意外と歴史がありますね。
普段通り過ぎてしますような作品の後ろに作家がいて(その作家と)対等に向き合う。作品だけでなく 拝啓にある思想や世界観を個人がフラットな状態で体験することになります。
正しい・間違いを判定し合うのではなく互いの感性を伸ばすというプログラムです。
ビジネスの分野では社内研修、医療分野ではコミュニケーション研修をして増えてきているそうです。
インクルージョン
家の中でも暮らしにアートを
家の中に絵を飾ることで部屋の雰囲気が変わるだけではなく、癒しや会話にもつながるそうです。
アートの選び方講座(一般社団法人 アートのある暮らし協会)では初心者向けにアートの選び方飾り方などを伝えています。
受講者の声

インテリア関係の仕事です。以前はポスターなど飾っていたが、作家さんの作品を飾ると、作品からパワーをもらえます。目に入るものが自分の好きなものだと幸せを感じますね。
絵のレンタルサービス
絵を飾りたいと思っても、良さそうなものは高額でなかなか手がでないですよね。そんな方にはこんなレンタルサービスもあります。
京都の企業「Casie」(かしえ) レンタル料は定額 気に入れれば買い取りも可能です。
レンタルできるのは主に若手の作品です。レンタル料などの一部はアーティストに支払われます。
絵画のサブスクサービス「Casie」のホームページはこちら⇒Casie

美術館が身近に 博物館グッズ愛好家 大澤夏美さん
もっと身近に、手軽にアートを取り入れたい!という願望に答えてくれるミュージアムグッズ。
最近は、博物館グッズも劇的に進化しているみたいですね!
ミュージアムグッズ愛好家の大澤夏美さんはミュージアムグッズ好きが講じてこれまで3冊の本を出版。グッズの魅力や楽しみ方を紹介しています。
ミュージアムショップも美術館の展示の一部だと思って見ていくと、また違った楽しみがあると思うと言います。
2022年にリニューアルした「アーティゾン美術館」。主に印象派の西洋絵画や日本の近代美術などを絵画から彫刻までおよそ3000点を所蔵しています。
この美術館では学芸員やデザイナーなどがチームとなってミュージアムグッズの開発。すべてを試作し、色など細かな調整をし商品化しているそうです。展覧会で見た作品の余韻・感動を持ち帰っても楽しめますね。
まとめ
絵のレンタルはなかなか良さそうですね。今年は生活の中にどんどんアートを取り込んで豊かな生活にしたいですね。
※再放送 Eテレ 1月26日(木)午後0時15分~午後1時
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